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[選手権]負傷のエース石井後半から出場も・・・矢板中央は2年ぶり4強届かず

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 矢板中央0-2市立船橋 駒沢]

 2年ぶりの国立進出の夢は、同じ関東勢の市立船橋によって阻まれた。矢板中央は2回戦で左膝を負傷したエースストライカーのFW石井涼斗(3年)が國學院久我山のとの3回戦に続いてベンチスタート。相手エースの右高静真を封じて勝利した國學院久我山戦同様にMF田畑喜行(3年)を市立船橋のエースFW和泉竜司(3年)にマンマークさせて勝利を目指した。

 4バックと田畑がスペースを上手く消して流れの中からは得点をさせなかったが、前半20分にセットプレーから失点すると、勝負どころの後半35分に再びセットプレーから失点。意地の猛攻を仕掛けた後半ロスタイムには相手の隙に乗じてMF坂本佑記とMF福澤邦人(ともに3年)が立て続けに決定機を迎えたが、坂本のシュートは枠を捉えず、福澤の渾身の一撃もGKに阻まれて無得点で敗退となった。

 エースを欠き、満足な状態ではない中で奮闘した矢板中央だったが、国立への道のりは険しかった。1年時に山梨学院との準決勝で国立を経験している石井は、後半から出場しシュート3本を放ったが無得点。「最後だから結果を残せ、と言われたけど結果を残せなかった。監督には3年生が迷惑をかけてきた。勝てなくて申し訳ない」。181cmのFW菊地夏輝主将(3年)と185cmの石井の大型2トップが万全ならば、より脅威となっていたことは間違いないだけに悔いの残る敗退となった。ただチームにとって大きな経験となった全国での3試合。石井は「2年生と1年生とがまた全国に行って頑張ってほしい」と国立、そして初の日本一への思いを後輩たちに託していた。
 
(取材・文 吉田太郎)

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