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ホームを上回ったアウェー入場者数、Jデビューの松本は黒星スタート

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[3.4 J2第1節 東京V2-0松本 味スタ]

 今季、JFLからJ2に昇格した松本山雅FC。味の素スタジアムには1万2432人の観客が集まった。そのうちアウェー入場者数は6855人で、ホーム入場者数の5433人を上回っていたが、試合は同じ緑をチームカラーにする“先輩”である東京ヴェルディに0-2で敗れた。

 前半の松本は、Jリーグで20年目を迎える伝統チームを相手にも、臆することなく渡り合った。9分にFW木島徹也が最初の決定機をつかんだのを皮切りに、東京Vゴールに迫っていく。16分にはFWエイジソンのパスから抜け出した木島徹が、GK柴崎貴広と1対1のチャンスを得るが決められず。ゴール前に詰めたエイジソンのシュートも再び柴崎に阻まれ、決定機を逃してしまう。DF飯尾和也を中心とした守備も機能し、相手をシュート2本に抑え込んだ。

 しかし、後半開始直後に失点を許してしまう。後半6分、こぼれ球を拾ったMF小林祐希への寄せが遅れると、左足から放たれたシュートがDFに当たって入ってしまう。この失点を機に、松本は劣勢に立たされた。

「相手に余裕ができてしまった。先に失点をすれば、動揺してしまうことは想定していた。それだけに、もっと冷静に対応できたと思う」と飯尾が悔やむように、わずか7分後、今度はFW阿部拓馬のドリブルに守備陣が翻弄され、フリーになったFWジョジマールに追加点を許してしまった。

 ほぼ自陣で試合が進む中、ようやく終了間際の後半44分にCKからDF飯田真輝がヘディングでシュートを放つが、ボールは無情にもバーの上を越えていった。結局、後半はこのシュート1本のみに抑えられ、黒星を喫した。

 木島徹は「決めることを決めないとこうなります」と唇をかみしめ、「やっぱりJFLとは個々でも、チームでも、能力に差があると感じました。もう少し連係を高めて、一つずつのプレーを早くすることで、少しずつ攻めにかかわれる人数を増やせるようにしていきたい」と、今後への課題を挙げた。

 J2での経験も豊富な飯尾も「J2のクラブと戦っても、我慢比べができることは証明できた。2点目の場面以外は、大きく崩されることもなかったし、先に点を取っていれば、相手が焦っていたかもしれない。今日は負けてしまって、来てくれたサポーターに本当に申し訳ない。次の試合で勝つことでしか、この借りは取り返せないから、次はホームで勝ちたいと思います」と、ホーム開幕戦となる次節・山形戦での勝利を誓った。

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