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新外国人ヘベルチが2得点、草津がシーズンまたいで5連勝

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[3.4 J2第1節 大分2-3草津 大銀スタ]

 ザスパ草津の新背番号10がチームを劇的勝利に導いた。大分トリニータのホームに乗り込んでの開幕戦。激しい点の取り合いとなったが、新外国人のMFヘベルチが2得点の活躍を見せ、3-2で競り勝った。

 先制したのは草津だった。0-0で折り返した後半10分、FWリンコンが右サイドに展開すると、DF杉本裕之がフリーの状態から狙い澄ましたクロス。ゴール前に走り込んだリンコンがヘディングで捉え、ゴールネットを揺らした。

 大分は後半開始からFWキム・ジョンヒョンに代わって投入されていたMF小手川宏基のリーグ戦初ゴールで追いつく。湘南からレンタルで加入したMF石神直哉の左クロスに走り込み、左足で同点ゴール。試合を振り出しに戻した。

 しかし、ここからはヘベルチの独壇場だった。後半24分、MF林勇介に代わってピッチに入り、Jリーグデビューを飾ると、その直後にFKを獲得。同26分、右45度から壁の上を越す直接FKで勝ち越しゴールを決め、出場からわずか2分でJリーグ初ゴールを叩き込んだ。

 試合終了間際の後半45分、大分はMF村井慎二の右CKからこぼれ球をFW木島悠が押し込んだ。今季、清水から完全移籍で加入した木島のJ初ゴールが土壇場の同点弾となり、2-2で試合終了かと思われたが、まだドラマは待っていた。

 直後の後半46分、浮き球をコントロールしたヘベルチが右サイドからドリブルで中に切れ込み、左足を一閃。鮮やかな軌道を描いたミドルシュートがゴール左隅に吸い込まれ、3-2とみたび突き放した。

 結局、これが決勝点。昨季終盤に旋風を巻き起こし、4連勝の10戦負けなし(6勝4分)でシーズンを終えた草津がシーズンをまたいでの“5連勝”を飾り、2012年シーズンも幸先の良いスタートを切った。

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