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新加入FW坂田が先制点、5分で2点の福岡が開幕戦を制す

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[3.4 J2第1節 福岡2-1熊本 レベスタ]

 1年でのJ1復帰を目指すアビスパ福岡ロアッソ熊本との九州勢対決を制し、開幕戦を勝利で飾った。F東京から加入したFW坂田大輔とMF城後寿がゴールを決め、2-1で「バトルオブ九州」の初戦を制した。

 心機一転、復活を誓う男が試合を動かした。試合序盤、熊本の勢いに押されていた福岡だったが、坂田の右足が状況を一変させる。前半21分、左サイドを攻め上がったDFキム・ミンジェのクロスが相手DFに当たり、こぼれ球がPA外で構える坂田の下に。迷わず右足を振り抜くと、シュート回転のかかったボールはGK南雄太の手をかすめ、ゴール右隅に突き刺さった。

「ゴールは狙ってました。ファーストシュートでいい方向に飛んでくれた」という坂田のゴールで均衡を破り、その後も一気に攻め立てる福岡。2分後の前半23にはCKからFW高橋泰が頭で合わせる。これはGK南のファインセーブに阻まれたが、同25分、またしても左サイドを突破したキムのクロスを城後がヘディングで捉え、追加点を奪った。

 5分間で2得点を奪った福岡に対し、熊本も反撃に出る。ハーフタイムに高木琢也監督から「もっと積極的なプレーをしよう」とゲキを飛ばされた選手はサイドから福岡ゴールに迫る。すると迎えた後半11分、右サイドに開いたFWファビオからのクロスボールにFW武富孝介が左足ダイレクトで合わせ、1-2。その後も同点としたい熊本は、同16分にDF西森正明に代えてFW白谷建人を投入。DFの枚数を削り、より攻撃的に出た。

 終盤はセットプレーを中心に互いにチャンスを迎える。後半30分、熊本はゴール正面から狙ったMF原田拓のFKがわずかにゴール左に外れ、同32分には福岡の高橋が無回転FKを狙うもクロスバーを叩いた。福岡守備陣は最後まで集中力を切らさず、熊本の反撃を抑え、そのまま逃げ切った。

 坂田は「J2優勝、J1昇格という目標を自分のゴールで導けるように頑張っていきたい」と力強く宣言。前田浩二新監督も「選手がよくやってくれた。いいゲームをして、J1に昇格して、また晴れ舞台に立ちたい」と白星発進に手応えを感じていた。

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