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初参戦のJ王者・柏、2点ビハインド追いつくもタイ王者に競り負ける

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[3.7 ACL第1節 ブリーラム3-2柏 ブリーラム]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は7日、グループリーグ第1節を行い、H組の柏レイソルは敵地でブリーラムPEA(タイ)と対戦した。0-2からFW田中順也、DF酒井宏樹のゴールで一時は同点に追いついたが、後半32分に痛恨の3失点目。点の取り合いの末、昨季のタイリーグ王者に2-3で競り負け、初参戦のACLは黒星発進となった。

 柏は3日の富士ゼロックススーパー杯・F東京戦(2-1)と同じ先発メンバー。GK菅野孝憲、4バックは右から酒井、増嶋竜也、近藤直也、橋本和と並んだ。中盤は茨田陽生と大谷秀和のダブルボランチに、右はレアンドロ・ドミンゲス、左はジョルジ・ワグネル。2トップは北嶋秀朗と田中の組み合わせだった。

 ゼロックス杯から中3日。キックオフ時で気温36度という過酷なコンディションで迎えたACL初戦は、アジアの厳しさをまざまざと見せつけられる結果となった。前半10分、素早いリスタートから一瞬の隙を突かれ、MFジラワットに先制点を決められる最悪の立ち上がり。反撃に出る柏はレアンドロが果敢にシュートを狙い、同31分にはレアンドロの右足アウトでの絶妙なスルーパスに抜け出した田中が左足ミドルを放ったが、わずかにゴール右に外れた。

 すると前半38分、MFジャディゲロフに豪快な右足ミドルを叩き込まれ、0-2。敵地で2点を追う展開となった。前半42分には橋本の左クロスから田中がヘディングシュートを狙うもGKの正面。2点ビハインドのまま前半を折り返した。

 柏はハーフタイムに2人を交代。北嶋と大谷を下げ、FWリカルド・ロボとMF安英学を投入した。これに伴い、安のワンボランチで右に茨田、左にジョルジが出るダイヤモンド型の中盤に変更。レアンドロがトップ下に入り、2トップと近い位置を取った。

 このシステム変更が奏功する。高い位置で起点のできた柏は後半10分、レアンドロが右サイドに展開し、ロボがゴール前にグラウンダーのクロスを入れると、田中が左足で合わせ、1点差に追い上げた。攻勢を強める柏は同19分、右サイドからのレアンドロのFKに酒井がヘディングで合わせ、同点弾。2点差を追いつき、試合を振り出しに戻した。

 柏は後半21分、田中に代えてFW工藤壮人を投入し、最後のカードを切る。積極的な采配で勝ち越しゴールを狙うと、同24分にはロボが頭で落としたボールを工藤が左足でシュート。しかし、これはゴール右に外れた。

 勢い付く柏だが、ホームのブリーラムも簡単には引き下がらない。後半32分、ジラワットがFWアチェムポンとのワンツーでPA内に進入すると、右足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らす勝ち越しゴール。2-3と再びリードを許した柏はもう一度、同点ゴールを目指して反撃に出るが、後半40分のレアンドロの右足ミドルもゴール左へ。終盤には猛攻を見せたが、ブリーラムの体を張った守備に跳ね返され、2-3のまま敵地での初戦を落とした。


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