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「山雅らしさを発揮できた」、松本が粘りに粘ってJ初勝利!!

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[3.17 J2第3節 松本1-0北九州 松本]

 悲願のJ2初勝利だ!! ともに今季初勝利を目指すチーム同士の対戦となった松本山雅FCギラヴァンツ北九州の一戦は、前半19分にDF飯田真輝が挙げたゴールを守り切った松本が1-0で競り勝った。今季からJ2に昇格し、3試合目。ホーム・アルウィンに詰めかけた4471人のサポーターの前で記念すべきJリーグ初勝利を飾った。

 前節の山形戦(1-2)でJ2初得点を記録しながら、悔しい敗戦を喫した松本。ホームで連敗はできないと意気込むイレブンは前半19分、早くも先制に成功する。左サイドからのCKのチャンス。MF弦巻健人がゴール前に上げたボールを飯田が打点の高いヘディングシュートでゴールに叩き込んだ。完璧なタイミングから放ったドンピシャヘッド。試合後に「いいボールが来たので、決めるだけでした」と笑みをこぼした先制弾が、チームにJ2初勝利をもたらした。

 さらに攻め立てる松本は前半36分、今季初先発となったDF玉林睦実が右サイドを駆け上がり、ゴール前にクロスボールを上げる。FW片山真人のヘディングシュートはGK佐藤優也に弾かれるが、再度こぼれ球を玉林がクロス。今度はDF多々良敦斗がゴール前に飛び込んだ。ヘディングシュートはわずかにゴール左に外れたが、前半は松本が主導権を握り、ゲームを進めた。

 しかし、1-0で折り返した後半は北九州の勢いに押されてしまう。後半14分、右CKから混戦の中、DFキローラン木鈴がヘディングシュート。なんとかゴールライン上でMF小松憲太がかき出したが、同19分にまたしても右CKのこぼれ球をMF竹内涼が右足で狙った。これはゴール前にいた北九州の選手に当たってコースが変わり、かるおじて失点は免れたが、後半はほぼ北九州にペースを握られた。

 それでも、粘り強く耐え切った松本。サポーターにも背中を押され、ホームで初の勝ち点3を手にしようと選手たちは集中力を切らさず、体を張り続けた。そして、試合終了のホイッスル。苦しみながら1-0で逃げ切った初勝利に反町康治監督は「後半はワンサイドゲームでしたが、山雅らしい粘り強さが発揮できた。相手に高さが欠けているということで、セットプレーは一つの武器にしないといけないとを話していた。狙いどおりのプレーができました」と振り返り、勝利の余韻に浸っていた。

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