beacon

[MOM578]藤枝明誠GK鈴木翔大(2年)_PK5本中4本ストップ!!脅威のPK職人君臨!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.18 イギョラ杯予選リーグD組 成立学園1-1(PK1-3)藤枝明誠 赤羽森公園]

 脅威のPK職人誕生だ。藤枝明誠(静岡)はPK戦でGK鈴木翔大が成立学園の1人目、DF鈴木和希のシュートを右へ跳んでストップすると、続くMF松井優斗のシュートも右へ跳んではじき出す。そして3-1で迎えた4人目・FW高溝黎磨のシュートを左へ跳んで難なくセーブ。鈴木はこの試合の前半ロスタイムにも高溝のPKを左へ跳んで防いでおり、実に1試合4本のPKストップで勝利の立て役者となった。

 昨年度の高校選手権予選準々決勝・浜松開誠館戦でもPK2本を止めて勝利に貢献している鈴木は、身長は178cmでGKとしては決して大柄ではないが「試合中にキックのクセをつかんでいる」という守護神は相手のクセを掴み、そして鋭い読みで成立学園との11mの勝負に完勝。さすがに4本目のPKを止めたときには会場もあまりの凄さに静まり返っていた。

 スピードとシュートセーブ能力の高さ、そして「左足でもハーフウェーラインは越えます。足元の技術は誰にも負けない」というキックで存在感を放つGKは1年時の新人戦からレギュラー。だが、学校生活などピッチ外での信頼を得られず、12月から3か月間Bチームに転落していた。新人戦は出場なし。一からレギュラー取りに挑んでいるだけにこの日の活躍には「いいアピールができた」とホッとした表情を見せていた。

「ピッチ内の信頼はあるので、ピッチ外でも信頼を得ること。そこでも1番になることが目標」と鈴木。甘さを消してきている脅威のPK職人は、チームにこれからも勝利をもたらし、迷惑をかけた分を必ず取り戻すつもりだ。

(取材・文 吉田太郎)

TOP