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「やるべきことができた」、栗澤の復帰戦で王者・柏が目覚めの5発

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[3.21 ACL第2節 柏5-1全北現代 柏]

 復帰戦を白星で飾った。公式戦3試合連続で勝利から見放されていた柏レイソルはMF栗澤僚一が今季公式戦初先発。2月のグアムキャンプで負傷し、今月17日のJ1浦和戦(0-1)で今季初めてベンチに入ったダイナモがようやく復帰にこぎつけ、中盤を引き締めた。

「球際やセカンドボールのところで自分たちのボールにすることを意識して臨んだ。前線から最終ラインまでコンパクトにできて、高い位置から奪って攻撃できた。全員の守備意識が出た試合だったと思う」

 中盤のルーズボールに素早く反応し、バイタルエリアを埋める。全北現代は3点ビハインドで折り返した後半開始からFWイ・ドングッを投入し、ロングボール主体のパワープレーに出たが、泥臭く体を張り、反撃を跳ね返した。

「FWに大きい選手を入れて、こぼれ球を狙ってきた。思った以上に強くて、バタバタしたけど、最後は体を投げ出して、1点に抑えたことが4点目、5点目につながったと思う」

 後半6分、ロングフィードにイ・ドングッが競り合い、こぼれ球を蹴り込まれて1失点したが、その後はチーム全員でゴールを死守。高い位置からのプレスを継続し、ゴール前のピンチもDF那須大亮やDF増嶋竜也が体を張ってしのぐ。終わってみれば5得点の快勝で3日の富士ゼロックススーパー杯以来となる公式戦4試合ぶりの勝利を飾った。

「去年も連敗していないチーム。浦和戦は負けたけど、うまく切り替えて勝つことができた。内容もどんどんよくなっているし、次の試合に向けてしっかりやっていきたい。チームとしてやるべきことができたことが大きい。チームのやりたいことが随所に出ていた」

 3試合勝利がなかったとはいえ、連敗していたわけではない。これまでのうっ憤を晴らすようなゴールラッシュが王者を目覚めさせるか。昨季、J1を制した中盤のキーマンのカムバックとともに、柏が“反攻”の狼煙を上げた。


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