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いまだノーゴールのロボを気遣う田中、「1点入ればポンポン入る」

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[3.21 ACL第2節 柏5-1全北現代 柏]

 5ゴールの大勝でACL初勝利を飾った柏レイソルにとって、唯一気がかりなのはFWリカルド・ロボにいまだゴールが生まれていないことかもしれない。今季、栃木から加入したストライカーは公式戦3試合連続の先発出場。2得点を挙げたMFレアンドロ・ドミンゲスの7本に次ぐシュート5本を放ったが、この日も移籍後初ゴールはお預けとなった。

 チャンスがないわけではない。前半15分、DF酒井宏樹の右クロスをFW田中順也が落とし、反転しながら右足を振り抜いたが、ゴール右へ外れる。後半22分にもゴール前で決定機を迎えたが、シュートは打ち切れず、同24分、酒井の右クロスに合わせたヘディングシュートも枠をそれた。後半32分にはレアンドロのPKがGKに弾かれたところに詰め、押し込むだけだったが、シュートはクロスバーをはるかに越えていった。

 2-0の前半ロスタイムにはDF橋本和のロングフィードを頭で落とし、レアンドロの2点目をアシスト。前線からの守備を含め、チームに貢献していないわけではない。しかし、FWとしてゴールが欲しいのも本音だろう。後半40分、ベンチに下がる背中はうなだれていた。

 それでもチームメイトは心配していない。レアンドロは「最初のころと比べたら、だいぶ連係が上がってきたし、彼自身もチームのやり方を分かってきたと思う。次の試合、次の次の試合では、もっといいプレーをして、ゴールを決めると思っている」と力説。2トップを組む田中も「そのうち取れると思う。1点入れば、ポンポン入る」と太鼓判を押す。

「自分自身、チャンスをつくってあげられるようにしたい。映像を見ると、ロボがフリーでいい位置にいるのに自分で打ってしまっている場面もある」。“相棒”をそう気遣った田中。栃木時代、J2の2シーズンで28得点を挙げた助っ人FWに待望のゴールが生まれれば、王者がさらに勢い付くのは間違いない。


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