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伝家の宝刀「左」で決勝点のC大阪キム・ボギョン「点を取れる感覚があった」

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[3.24 J1第3節 川崎F 0-1 C大阪 等々力]

 川崎フロンターレは徹底した守備を見せていた。相手PA内付近に入ると、MFキム・ボギョンは、ほとんど左足で決定的なプレーをすることが許されなかった。川崎Fの相馬直樹監督も「キム・ボギョン選手は調子が良かったので注意していました。(ゴール前に)何度か入られた場面がありましたが、得意の左足は消せていた」と話すように、警戒されていた。

 前半15分、縦をケアされて左サイドから中に切り込む形で打ったシュート、後半12分にもMF清武弘嗣とのワンツーからシュート、いずれも右足で打たされたものだった。

 それでも試合前に「今日はゴールを取れる気がする」と語っていた韓国代表MFは、後半30分、途中出場したMF柿谷曜一朗からのクロスを受けると、1トラップし、得意の左足でゴールを決めて見せた。

「彼(柿谷)はドリブルがうまいことを分かっていたので、サイドに流れた時にかわして中央にボールが来るなと思っていました。予想以上に良いボールが来たので、DFが来るのが確認できたので、かわしてシュートを打てました」とアシストをした柿谷に感謝し「右足だとどうしても左より精度が落ちますが、左で持てれば決められるという感覚がありました。開幕戦、2節と点を取ることができなくて、ストレスがありました。でも、少しずつゴールに近づいてシュートを打てていたので、『そろそろ取れる』という感覚がありました」と、振り返った。

 立ち上がりから積極的にゴールを狙ったが、もう一つ点を取りたい理由があった。U-23韓国代表のホン・ミョンボ監督が視察に訪れていたのだ。

「監督が見に来てくれたから、点を取れたのだと思っています。試合後に『来ていただき、ありがとうございました』と伝えました。昨日も練習を見に来てくれて、一緒に食事もできました。他のフル代表のスタッフが見に来ると緊張するのですが、ミョンボ監督が来てくれると自分にとって力を与えてくれます」と笑顔を見せた。

 決勝点を挙げて、最高のアピールができた背番号7は「また来てくれるみたい」と喜んだ。ロンドンのピッチに立つためにも、ゴールを量産し、C大阪に勝利をもたらし続ける。

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