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[ミズノカップIN高知]地元・高知中央が静岡の強豪に勝利!

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[3.30 ミズノカップIN高知 飛龍0-1高知中央 野市]

 Jクラブユース、高校などの有力16チームが出場する「ミズノカップU-18 IN 高知2012」が30日、高知県内で開幕。香南市野市ふれあい広場サッカー場では地元・高知の高知中央が、予選大会に当たる「ミズノグローイングアップリーグ IN 御殿場2011」優勝の飛龍(静岡)に1-0で勝ち、初戦を飾った。
 
 大会運営に協力しながら力をつけてきている高知中央が、昨年プリンスリーグ東海2部4位の実力派、飛龍に競り勝った。MF中山豪人やMF地造光博(ともに新3年)らボールコントロールに優れた選手が並ぶ飛龍は前半19分にMF三浦和斗(新2年)が決定的なシュートを放つなど、個人技とセットプレーから相手を押し込んだ。だが、逆襲してセットプレーのチャンスをつかんだ高知中央は前半24分にSB町田太壱(新3年)が先制ゴール。飛龍は失点前同様に完全に相手を崩す場面をつくるものの、GK西川克哉(新2年)がビッグセーブを連発する高知中央のゴールを破ることができない。

 後半もMF小倉圭輝(新2年)の決定的な左足シュートやディフェンスラインの背後に抜け出したMF杉山亮太(新3年)の一撃など、飛龍がボールを支配していた。ただ落ち着いた守りを見せるCB岡村直矢(新3年)や西川らがゴールを許さない高知中央は、右サイドで存在感を発揮したMF國吉祐生やFW山崎帆翔(ともに新3年)といった馬力のあるアタッカーがボールを前へ運んで2点目のチャンスを狙い続ける。左足の弾丸ショットを備える町田もアクセントに相手を押し返していた。

 このまま最後までスコアは変わらず高知中央が1-0で勝利。個人技は優れているものの、ドリブルに頼りすぎて攻撃のスピードが上がってこなかった飛龍の菊川達也監督「攻め切れないのは課題。こだわってやるしかないです」。一方、高知中央の保明栄治監督は普段地元ではなかなか戦う機会のない強豪チームと対戦できるミズノカップに感謝。「見させてもらって、経験させてもらうことで選手たちの基準が変わると思う。日本の高校サッカーの基準が自分たちの基準になればいい」。普段は40×50mほどのグラウンドで練習している状況だが、大会運営への協力を始めた3年前からは、この大会で得た経験を活かして高知県内では確実に4強に入っている。全国リーグに所属する愛媛ユースや野洲と戦う31日も、貴重な試合を全力で戦い、今後につなげるだけだ。

[写真]決勝ゴールを喜ぶ高知中央イレブン
(取材・文 吉田太郎)
ミズノカップIN高知2012特設ページ

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