Jクラブユース、高校などの有力16チームが出場する「ミズノカップU-18 IN 高知2012」では香南市野市ふれあい広場サッカー場でミズノ社製の『MORELIA 2(モレリア2)』、『MORELIA NEO (モレリア ネオ)』『ESTRELA NEO(エストレーラ ネオ)』『IGNITUS(イグニタス)』『supersonic(スーパーソニック)』という5種類のスパイクの試し履きを実施。30日と31日の2日間で100人近くの選手が試合で実際にスパイクのテストを行い、その性能と自分の足・プレースタイルに合ったものであるかどうかをチェックしている。

　今回、特に選手たちからの支持を集めていたのが発売間もない『ESTRELA NEO(エストレーラ ネオ)』と『MORELIA NEO (モレリア ネオ)』。ピッチでのパフォーマンス向上のために、新しいものに対して敏感でどん欲に情報を求めている高校生選手たちの多くは、各社が争うように開発を進めている「軽さ」を比較していたが、手に取ったスパイクについて「ヤバイ」「軽いっすね」と語り、試合後にも「走りやすかった」「プレーしやすかった」など驚きの声を上げていた。

　スパイク選びに重要な要素は軽さ?　グリップ性?　安定感?　高校生がスパイクを選ぶためには何が必要なのか。ミズノ株式会社グローバルフットウエア企画生産部の宮本暁史さんは「スパイクは自分の足に合ったものが重要です。ただし足の形、サイズに合うものももちろんですが、それだけではなく、スパイクはプレースタイル、ピッチコンディション、チームの戦術も複雑に絡み合って最高のパフォーマンスを出すことができます」。情報量が増えた現在は簡単にスパイクの情報を得ることができる。ただ、大切なことは自分の特性を理解し、実際に着用して“相棒”を決めること。スパイクを知るプロのアドバイスを聞きながらスパイクを選ぶことで、より自分のパフォーマンスを引き上げることができるのだ。

　ミズノは各地で行っているミズノカップの他、毎週のようにどこかで試し履きを実施している。「このようなイベントやグラスルーツを通して、もっと選手たちに『身近な』ミズノになりたい」という願いはスタッフ一同同じ。機会があれば、試し履きやプロの声を自身のスパイク選びに役立ててほしい。

(取材・文　吉田太郎)

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