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清水がアウェーで約9か月ぶり勝利、神戸は公式戦4戦連続ノーゴールで4連敗

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[4.7 J1第5節 神戸0-1清水 ホームズ]

 清水エスパルスがMFアレックスの決勝点でヴィッセル神戸に1-0で競り勝ち、2連勝を飾った。アウェーでの勝利は昨年7月9日の甲府戦(2-1)以来、約9か月ぶりとなった。一方の神戸は開幕2連勝後、3連敗。ナビスコ杯を含めると公式戦4連敗で、4戦連続ノーゴールと深刻な得点力不足に陥っている。

 新外国人のFWジミー・フランサが3トップの中央で来日初先発し、アレックスを中盤で起用した清水。前半24分には相手陣内でFW大前元紀がDF相馬崇人からボールを奪い、右サイドを駆け上がる。しかし、クロスに飛び込んだアレックスの左足ボレーは枠を捉え切れなかった。

 神戸は大卒ルーキーのDF奥井諒が右SBでリーグ戦初先発。韓国・慶熙大から加入したDFイ・グァンソンもCBで初先発となり、MF伊野波雅彦がボランチにポジションを上げた。攻撃陣でもFW都倉賢が今季初先発し、MF大久保嘉人はFWではなく中盤の左サイドに入った。

 前半39分、MF三原雅俊のロングフィードを都倉が胸トラップから左足でシュートを放つが、GK林彰洋がセーブ。同44分には左サイドでボールをキープした都倉が大久保に戻すと、大久保が右足ミドルで狙ったが、シュートはゴール前のFW吉田孝行の頭に当たり、枠を外れた。

 0-0で折り返した後半立ち上がりは神戸が攻勢を強める。後半1分、都倉の縦パスを受けたMF野沢拓也がマイナスに戻し、大久保が右足でシュート。しかし、これはDF吉田豊の体を張ったブロックに阻まれた。同7分には野沢の右FKからイ・グァンソンがヘディングシュートを放つが、ゴール右に外れた。

 劣勢の清水は後半18分、MF高木俊幸とMF河井陽介に代えてMF小林大悟とMF枝村匠馬を投入。同時に2人を入れ替え、リズムを変えると、これが奏功した。直後の19分、枝村のスルーパスに抜け出したフランサのシュートがゴールネットを揺らす。惜しくもオフサイドの反則を取られたが、後半37分、ついに均衡を破った。

 高い位置からのプレスで神戸の最終ラインにプレッシャーをかけると、DF高木和道の中途半端なクリアを吉田がインターセプト。縦パスに反応した枝村がGKとの1対1から右足で狙うと、こぼれ球をアレックスが蹴り込んだ。

「難しい試合になると思っていた。(得点シーンは)枝村ががんばってくれて、ボールが自分のところに来たので打つだけだった」。決勝点のアレックスは、試合の流れを変えるプレーを見せた枝村に感謝。昨年7月の甲府戦を最後に勝利のなかったアウェーゲームで273日ぶりに勝ち点3を奪い、「今週1週間、『アウェーで勝とう』とチームメイトと話してきた。勝利をサポーターに見せられてよかった」と胸を張った。

 今季初の連勝を飾った清水はナビスコ杯を含めると公式戦3連勝。いずれも1-0と、接戦を完封勝利で制し、次節14日の静岡ダービーに弾みを付けた。

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