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浦和がマルシオ2発で10人の名古屋に競り勝つ!!名古屋は6戦ぶり黒星…

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[4.28 J1第8節 名古屋1-2浦和 瑞穂陸]

 J1の第8節が28日に各地で行われた。6位浦和レッズは敵地で名古屋グランパスと対戦。一度は追いつかれるもMFマルシオ・リシャルデスがPKを含む2点を決め、2-1で競り勝った。勝ち点を16に伸ばすと名古屋をも上回り、暫定2位に浮上した。一方の名古屋は、1-1で迎えた後半22分にDF田中隼磨が2枚目の警告を受けて退場。ここで与えたPKを沈められると、追いつくことはできなかった。3月17日のF東京戦(2-3)以来、6戦ぶりの黒星を喫した。

 互いに先発は変わらず。名古屋は3バックを採用し、右からDFダニエル、DF田中マルクス闘莉王、DF増川隆洋が並んだ。対する浦和は日本代表候補合宿から戻ってきたDF槙野智章、MF柏木陽介が先発した。

 序盤から一進一退の攻防が続くが両チーム守備陣の奮闘もあり、スコアは動かない。それでも前半23分、浦和が先制点を奪った。左サイドで仕掛けたMF梅崎司から横パスを受けたMFマルシオ・リシャルデスがシュートフェイントでDFを外すと、右足を一閃。ミドルシュートを突き刺した。前節の大宮戦(0-2)では開幕戦以来の零封となった浦和がリードに成功した。

 しかしホームで負けられない名古屋もすかさず追いつく。失点から4分後の前半27分、左クロスはMF鈴木啓太にクリアされるも、これを増川が頭でPA内へ弾き返す。PA右で競り勝った闘莉王が頭で落とすと、これをFW玉田圭司がスルー。抜け出したFW金崎夢生がゴール前左から右足でループシュート。GKの頭上を抜けたボールはゴールネットを揺らした。1-1と試合は振り出しに戻り、前半を折り返した。

 後半11分には名古屋がチャンスメイク。金崎の左クロスにファーサイドへ玉田が走り込む。合えば1点という場面だったが、わずかに合わない。シュートまで持ち込めなかった。直後に浦和も決定機。鈴木からのくさびにマルシオが反応。ゴール前でこぼれたボールを拾ったFWポポがシュートを打つも、枠を外れた。スコアは動かない。

 後半18分には浦和ベンチが先に動く。鈴木に代わって、MF小島秀仁を投入。直後の同19分には名古屋が最初の交代カードを切り、同点弾の金崎に代えてDF阿部翔平をピッチへ送った。しかし、後半23分に再び試合は動いた。梅崎が左サイドから仕掛けてクロスを入れる。これがMF田中隼磨の左手に当たり、ハンドの判定。これが2枚目の警告となり、田中隼は退場。浦和はPKを獲得した。キッカーを務めるのは、マルシオ。豪快にシュートを突き刺し、浦和が2度目のリードに成功した。

 もう一度追いつきたい10人の名古屋は、立て続けに選手交代。後半27分には玉田に代わって、MF磯村亮太、同28分にはダニルソンに代わって、MF中村直志をピッチへ送った。3バックから4-2-3システムへ変更。闘莉王が前線へポジションを上げた。これに対応するように浦和はマルシオに代わって、DF濱田水輝が入った。

 終了間際の後半45分には後方からのロングボールを闘莉王と濱田が競り合う。闘莉王が倒されて、PA手前左でFKを獲得。素早いリスタートからMF藤本淳吾が直接狙うも、決めることはできない。逆に前がかりになった相手の隙を突き、浦和も攻める。カウンターからFW原口元気が左サイドを抜け出し、ドリブル突破。DFをかわして中央へ折り返す。しかしフリーの柏木が放ったシュートはポスト右へ外れた。終了間際にはセットプレーからピンチを迎えるがGK加藤順大が冷静にキャッチ。2-1で試合は終了し、浦和が勝利を手に入れた。

 公式戦連敗中だった浦和だが、2位・名古屋に競り勝っての白星獲得。2点を決めたマルシオは「試合のが入りが良かった。(得点シーンは)いい形のコンビネーションができて、いい形で上がることができた」と笑顔。連戦初戦を勝利で飾り、「しっかりと休息を取って、いい準備をして連勝していきたい」と力を込めた。

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