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GK木村がPKストップも…G大阪は最下位でのグループリーグ敗退が決定

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[5.2 ACL第5節 浦頂2-0G大阪 浦頂]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2012のグループリーグ第5節が2日に各地で行われた。E組の最下位ガンバ大阪は敵地で3位浦頂スティーラーズ(韓国)と対戦。引き分け以下でグループリーグ敗退が決まる背水の一戦で、0-2の敗戦。前半には約2年ぶりの公式戦出場となったGK木村敦志がPKストップをみせるなど奮闘したが、攻撃陣がこれに応えることはできず。零封負けを喫した。最終節を残して、グループリーグ最下位が確定し、2006年以来となるグループリーグ敗退が決まった。

 G大阪は4-4-2システムを採用。GKにはプロ入り10年目にして公式戦出場が4試合目となるGK木村を先発に抜擢。2010年3月31日に行われたACLグループリーグのアームド・フォーシズ戦(3-0)以来、約2年ぶりの出場となった。DFラインは右から加地亮、中澤聡太、今野泰幸藤春廣輝。ダブルボランチを明神智和と出場停止明けの遠藤保仁が務め、2列目は右に武井択也、左に倉田秋。2トップはラフィーニャと佐藤晃大が務めた。

 引き分け以下で敗退が決まるため、勝利が絶対条件の一戦。開始約20秒、ドリブルで左サイドを駆け上がった藤春が積極的にミドルシュートを放つ。これはクロスバー上へ大きく外れた。ファーストシュートを放ったG大阪だったが、その後は押し込まれる展開が続く。

 すると前半7分には早くもピンチが訪れる。DFヒチョルの左クロスからゴール正面のFWアサモアが振り向きざまにシュートを放つ。これはGK木村がビックセーブ。指揮官の起用に応えるべく、しっかりと防いでみせた。同25分には右サイドを押し込まれ、グァンフンのクロスからFWパク・ソンホにヘディングシュートを打たれたが枠を外れた。

 耐える時間が続くと前半28分だった。カウンターからアサモアに右サイドを抜け出されてしまう。ドリブルでの独走を許し、なんとか今野が食らいつく。しかしPA右で倒してしまい、PKを献上してしまった。絶体絶命の場面だったが、レンドゥリッチのシュートは守護神・木村が横っ飛びでセーブ。足で必死に弾き返した。0-0のまま時間は進む。

 しかし前半終了間際の45分、右サイドスローインからつながれると、最後は走り込んできたキム・ジンリョンに右足ダイレクトでシュートを決められた。耐え切りたい時間帯での失点。0-1で前半を折り返した。

 G大阪は後半開始から加地に代えて、DF丹羽大輝を投入する。後半3分には丹羽が右サイドからドリブル突破。ニアサイドのラフィーニャがスルーして、ゴール前フリーの遠藤がシュートを狙うも、ミートせず。ボールはポスト右へ外れた。決定機を逃してしまう。同13分にはカウンターからチャンスメイク。縦パスに左サイドへ抜け出した佐藤がPA手前からミドルシュート。飛び出してきたGKの位置を見て、浮かした技ありの一撃はポスト左へ外れていった。

 グループリーグ突破には勝利が不可欠のため、最低でも2点を奪わないといけなくなったG大阪。後半17分にはラフィーニャに代わって、今季公式戦初出場となるFW星原健太をピッチへ送る。直後の18分にはPA右の遠藤が浮き球のクロスを入れる。星原のシュートはクリアされるが、こぼれを拾った倉田がシュート。これもDFにクリアされた。1点が遠い。

 後半23分には、あわや失点の場面が訪れる。右クロスからゴール前に飛び込まれるとパク・ソンホにシュートを許す。放たれたボールはクロスバーを叩くと、跳ね返りがゴールライン上へ落ちた。跳ね返りはゴールの外へ流れ、なんとか最少失点で耐え続ける。同28分には最後の交代枠を使い、武井に代えてMF二川孝広をピッチへ送った。

 それでも後半32分、アサモアの個人技で2失点目を喫してしまった。ドリブルで持ち込まれるとPA右から弾丸ミドル。強烈なシュートはゴール右へ突き刺さり、0-2に突き放された。引き分け以下でG大阪の敗退は決定するため、グループリーグ突破には3点が必要とさらに追い込まれた。終盤の追い上げむなしく、0-2で試合は終了。最終節を残して最下位が確定し、2006年以来となるグループリーグ敗退となってしまった。

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