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磐田は浦和とドロー、ペクの2発で連敗止める

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[5.6 J1第10節 磐田2-2浦和 エコパ]

 ジュビロ磐田は連敗を2でストップ!! 2戦7失点で2連敗中の7位磐田はホームで4位浦和レッズと対戦し、2-2で引き分けた。3戦ぶりの勝利はならなかったものの、勝ち点1を手に入れた。一方の浦和は一時は逆転するも追いつかれると、逃げ切ることはできなかった。連敗は免れたものの2戦勝ちなし(1分1敗)と勝利から離れてしまった。

 この日の磐田は4-4-2システムを採用。FW前田遼一とFW山崎亮平が2トップを組み、2列目は右からMF山田大記、MFペク・ソンドンが入った。左SBではDF宮崎智彦が先発した。対する浦和は前節の横浜FM戦で太腿裏を痛めた影響でMF梅崎司が欠場。左サイドではMF野田紘史が先発した。

 試合は序盤から一進一退の攻防となる。前半7分、DF駒野友一の右クロスに飛び込んだ前田がヘディングシュートを狙うが枠を外れる。対する浦和も後方からのロングボールをFWポポが頭で落とし、拾ったMFマルシオ・リシャルデスがシュートを狙うが、GK八田直樹に止められた。

 すると先手を取ったのは磐田だった。左サイドでボールキープした山田がクロスを入れる。飛び込んだペクが飛び出してきたGK加藤順大の頭上を越えるヘディングシュート。これがゴールネットを揺らした。今季から磐田に加入したペクのJ初ゴールで先制に成功した。

 浦和は前半終了間際にアクシデント。ドリブルで前進しようとしたポポがDF藤田義明と接触した際に足を痛める。前半ロスタイム1分に負傷交代となり、代わってFW原口元気がピッチへ送られた。磐田リードの1-0で前半を折り返す。

 後半に入り、なんとか追いつきたい浦和は速い時間にセットプレーをものにして同点に追いついた。後半7分、マルシオの右CKにDF永田充が頭で合わせる。DFにクリアされたが、こぼれたボールはゴール前のDF槙野智章の足元へ。右足ダイレクトで蹴りいれると、これがゴールネットを揺らした。槙野の2戦連発弾で1-1に追いついた。

 2度目のリードを奪いたい磐田は、連動性のある攻撃をみせてチャンスを演出。後半20分、駒野のパスに抜け出した山崎が右クロス。前田がPA正面で身体を張ってボールをキープする。横パスを受けた山田のシュートはクロスバー上へ外れていった。追加点は奪えない。

 すると浦和が一瞬の隙を突き、逆転に成功した。敵陣中央でボールをかっさらったマルシオがスルーパス。抜け出したMF柏木陽介はPA内で一度はDFに奪われるも、必死に粘る。最後はゴール前左で拾った原口が左足シュート。途中出場のFWが起用に応え、勝ち越しゴールを奪ってみせた。

 しかし磐田も諦めない。後半26分に試合を振り出しに戻してみせた。左サイドへ仕掛けた山田が中央への切り返しからクロスを上げる。ファーサイドのペクがヘディングシュート。ペクの2点目が決まり、2-2に持ち込んだ。すかさず磐田は選手交代。最初の交代カードを切り、山崎に代えてFW阿部吉朗を送り出し、2度目の勝ち越しを狙う。後半43分には山田のクロスに阿部が飛び込むが得点にはつながらない。

 対する浦和は耐える時間が続くも、終了間際にはビックチャンス。後半ロスタイム3分、右サイドを駆け上がったMF平川忠亮の右クロスからゴール前混戦。ニアサイドでMF阿部勇樹がつぶれると、DFに挟まれながらも野田が必死にシュートを放つ。これは相手選手に当たると、わずかにポスト右へ流れていった。互いに3点目は生まれずに試合は終了。2-2で勝ち点1を分け合った。

 試合後、浦和のペトロヴィッチ監督は「前半は受け身になってしまって、押し込まれる時間帯が多かった。それでも相手にはチャンスらしいチャンスは与えていなかったと思う。後半は前からプレッシャーにいって、相手を押し込む形から同点に追いついて逆転した。しかし、そこから3点目を取れないなか、前半と同じような形で失点してしまった」と試合を振り返っていた。

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