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[ACL]アジア連覇へG大阪が3発発進

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[3.10 ACLグループリーグF組 G大阪3-0山東魯能 万博]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が10日、開幕し、前回王者のガンバ大阪が3-0の快勝で、白星発進を飾った。ホームに昨年の中国スーパーリーグ王者、山東魯能(中国)を迎えての一戦。前半20分、FWレアンドロのゴールで先制すると、後半27分にMF遠藤保仁がPKを決め、同34分にもMF佐々木勇人がダメ押しゴールを奪った。

 G大阪はターンオーバー制を導入し、7日のJリーグ開幕戦・千葉戦に先発したGK藤ヶ谷陽介、DFパク・ドンヒョク、MF明神智和を温存。千葉戦で負傷したDF加地亮を含め、先発4人を入れ替えた。システムは4-4-2で、GK松代直樹、4バックは右から安田理大、中澤聡太、山口智、下平匠。中盤は橋本英郎と遠藤保仁のダブルボランチで、右に寺田紳一、左にルーカスが入り、レアンドロと山崎雅人が2トップを組んだ。

 立ち上がりから一方的に試合を支配したG大阪はチャンスを量産した。前半14分、レアンドロのスルーパスから山崎がシュートを狙うと、同18分にも左サイドバックの下平が中に切れ込み、強烈なミドルシュートでゴールを襲った。
 そして前半20分、CKの流れから寺田が右クロスを送ると、中澤が競ったこぼれ球をレアンドロが右足の弾丸シュートをゴールネットに突き刺し、先制に成功した。
 その後も攻勢を緩めないG大阪は前半24分、山崎のスルーパスに寺田が2列目から抜け出し、右サイドからマイナス気味に折り返すと、走り込んだ橋本が右足でシュート。同37分にも橋本の絶妙なフィードに抜け出したレアンドロがGKをかわしてシュートを狙ったが、いずれもゴールの枠を捉えきれず、追加点はならなかった。
 山東はまったく攻撃の形をつくれず、前半終了間際に打ったミドルシュートが数少ないシュートチャンスだった。

 G大阪はハーフタイムに山崎に代えてFWチョ・ジェジン、寺田に代えてMF明神智和を投入。橋本が右MFにポジションを上げ、明神と遠藤のダブルボランチ、チョ・ジェジンとレアンドロの2トップに変更した。
 さらなる追加点を狙ったG大阪だが、後半立ち上がりは劣勢を強いられた。同点に追い付きたい山東の出足が速くなり、球際でも体を張ってG大阪のパス回しを封じた。
 厳しいプレッシャーの前にパスミスも目立ち、後半18分には元磐田のMFジブコビッチの左クロスに飛び出したGK松代がボールに触れず、あわや失点のピンチも迎えた。
 しかし、この嫌な時間を耐えたことで、流れは徐々にG大阪に戻っていった。後半26分、PA内で体を張ってボールをキープしたレアンドロが後方に戻し、ルーカスがエリア外から右足でミドルシュート。これが相手DFのハンドを誘い、PKを獲得した。
 蹴るのは、もちろん遠藤。GKの動きをよく見て、ゴール左に流し込むコロコロPKで2点目を奪った。
 後半34分には途中出場のMF佐々木勇人が相手のクリアボールを右足ダイレクトで振り抜く豪快ボレーを叩き込み、3-0。重圧もあったホーム開幕戦を完封勝利で飾り、ACL連覇へ幸先の良いスタートを切った。

(文 西山紘平)

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