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[ACL]G大阪レアンドロ、ハットトリックで爆発!!

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[3.17 ACLグループリーグF組 FCソウル2-4G大阪 ソウル]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が17日、各地で行われ、昨年王者のガンバ大阪がアウェーに乗り込みFCソウルと対戦した。ガンバはFCソウルの果敢な攻めに苦しめられるも、持ち前のパスサッカーで王者らしさを見せつけ、終わってみればFWレアンドロのハットトリックで4-2と勝利した。

 G大阪は4-4-2の布陣。トップはFWチョ・ジェジンと3戦連続ゴールの好調レアンドロが張った(先発フォーメーションはコチラ)。

 序盤ペースを掴んだのは、韓国代表を7人揃えるFCソウル。韓国代表の左MFキム・ジウ、右MFのイ・チョンヨンが積極的にサイド攻撃を仕掛けた。しかし、はじめこそはカウンター攻撃中心だったガンバも、遠藤、橋本のボランチ陣を中心にパスを回し、徐々にキープ率を高めていく。
 先制点が生まれたのはそんな矢先の前半13分だった。左サイドのMFルーカスがPA前中央のスペースにパスを入れると一度相手DFに届いたものの、レアンドロが素早くチェイス。このプレーが相手のミスを誘いルーズボールになると、それをMF山崎雅人が右足シュート。鉄砲玉のような低空シュートは一瞬にしてゴール右隅に突き刺さった。
 0-1とされたFCソウルも黙ってはいない。前半34分、右サイドから鋭いクロスが入るとイ・チョンヨンがDF安田のマークをあっという間に外しシュート。あわやというシーンだったが、GK藤ヶ谷が素晴らしいセービングを見せこれを阻止。藤ヶ谷は同40分にもキム・ジウの弾丸ミドルを右横飛びで跳ね返した。ガンバは前半41分、チョ・ジェジンのスルーに抜け出したレアンドロが左サイドから切れ込みシュート。しかしこれは惜しくも枠の右上をすり抜けた。同43分には、FCソウルの韓国代表キ・ソンヨンが安田、パク・ドンヒョクの間から鋭いシュートを放った。一進一退の攻防が続いたが、前半はガンバの1点リードで折り返した。

 後半に入るとホームのFCソウルが前がかりになり、猛攻をかけた。後半4分にはハン・テユが強烈なミドルシュート。直後にもキム・ジウのシュートでゴールを強襲。一方的に攻められる嫌な時間が続いた同8分、ガンバは遂に失点を許してしまう。ゴール前で混戦となるとPA右位置でボールをもったキム・ジウがゴール前左位置のチョン・ジョグにパス。MF橋本が滑り込んでクリアに向かったが、ボールは一足先にフリーで待つジョグの足元に届き、ジョグは落ち着いてゴールに蹴り込んだ。
 1-1とされたガンバだったが後半16分、セットプレーから勝ち越しゴールをモノにした。遠藤が左CKを蹴ると、鋭いボールはファーサイドで待つレアンドロの元へ。ボールが相手GKの頭上を越えるとレアンドロが頭でキッチリと押し込み、4戦連続となるゴールをあげた。2-1とすると、ここからガンバの底力、そしてレアンドロという新しい力が爆発した。後半29分、レアンドロが左サイドを上がってきたDF下平に預けると、下平はゴール前ニアサイドのチョ・ジェジンへ。DFを引きつけたチョ・ジェジンがヒールパスで後ろのスペースへ落とすと、走り込んだレアンドロがフィニッシュ。これで3-1とすると同38分、今度はカウンターからゴールを襲った。山崎がPA左外のレアンドロに通すと、レアンドロは後方のチョ・ジェジンとワンツー。絶妙なタイミングでDFの裏に抜け出したレアンドロは、飛び出してきたGKより一歩先に右足でシュートを流し込んだ。レアンドロのハットトリックで、一気に4-1としたガンバだったが、後半ロスタイムにフリーキックからMFイ・サンププのヘディングゴールで失点。
 相手の気迫と果敢な攻撃に苦しんだ場面もあったが、ガンバのACL第2戦は、圧巻の攻撃力を武器に4-2で勝利した。ガンバは勝点を6、得失点差を+5に伸ばしグループF首位を守り切った。

(文 山口雄人)

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