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[ACL]小笠原、連敗止めるいぶし銀プレー

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Text alert@カシマ
昨年9月の左ひざ前十字じん帯損傷から復帰した小笠原満男が今季公式戦初先発。青木剛とダブルボランチを組んで90分間フル出場し、安定感抜群のプレーでチームに公式戦3試合ぶりの勝利をもたらした。
「やっと試合をした気がする。今までは途中出場だったから。体もひざも大丈夫」と、安堵感を漂わせた。
さすがの存在感だった。ダブルフラットフォーの陣形で隙のないゾーンディフェンスを敷いてきた相手に対し、あわてず、じっくり崩していく戦法。得点に絡むことこそなかったが、ボランチの位置で的確なゲームコントロールを見せたことが、チーム全体を落ち着かせたのは間違いない。
「自分が、というより、チームとして勝ちがほしかった。でもまだJもACLも1つ勝っただけ。これからです」と喜びは中庸といった表情だが、チームメートからは「満男さんが入るとキープできる」(内田篤人)「相手はサイドに人が多くいたので、真ん中の青木さんと満男さんにボールを集めるようにした」(パク チュホ)と絶大な信頼感を寄せられている。
この日がプロ初先発だった大迫勇也に対しては「自分のデビュー時は忘れた。でも、とにかくチャンスを得たときに結果を出すことは大事なことだし、みんなが競争しながらやっていけると思う。自分も、良くなければいつでも替えられるという気持ちはある」と言い、チーム内での競争を歓迎していた。
鹿島アントラーズにおいて、小笠原の存在感はやはり格別だ。

<写真>試合後、サポーターに挨拶するMF小笠原(40番)。隣はFWマルキーニョス(18番)
(取材・文・矢内由美子)

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