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柏、3発で今季公式戦初勝利!

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[3.25 ナビスコ杯GL・Bグループ第1節 柏 3-1 F東京 柏]

 25日、2009 Jリーグヤマザキナビスコカップが開幕した。千葉県柏市の日立柏サッカー場では99年のナビスコカップ優勝チーム・柏レイソルと04年の同大会王者・FC東京がBグループ初戦で激突。柏がMF山根巌、FWポポ、FW大津祐樹のゴールで3-1で勝ち、白星スタートを切った。

 ホームの柏は4-2-3-1の布陣でGKが南雄太、4バックは右から蔵川洋平、近藤直也、小林祐三、石川直樹。中盤の底に鎌田次郎と山根巌が並び、前線はFW登録の4人。右MFが太田圭輔でトップ下がポポ、左MFが大津祐樹、1トップに北嶋秀朗が入った。
 一方、F東京は4-4-2システム。GKが権田修一で4バックは右から徳永悠平、佐原秀樹、茂庭照幸、藤山竜仁。中盤中央に梶山陽平と金沢浄が入り、右MFが石川直宏、左MFが羽生直剛。2トップはカボレと平山相太がコンビを組んだ。

 リーグ戦開幕から3連続ドローの柏が、今季公式戦初勝利を飾った。21日のリーグ戦・横浜FM戦からエース・フランサやMF菅沼実など先発8人を入れ替えた柏だったが、セカンドボールの攻防戦など中盤で優位に立つと、蔵川と太田、ポポが右サイドから積極的勝負を仕掛け、シュートチャンスをつくっていく。22分には中盤中央の鎌田が左サイドへ展開。石川が1対1をタテに仕掛けて打開すると、最後は中央の山根が右足ダイレクトで合わせて先制点を奪った。
 12分にドリブルで中央突破した石川がクロスバー直撃の右足シュートを放ち、16分にはカボレのラストパスから平山が決定的な左足シュートへ持ち込むなどチャンスもつくったF東京だったが、試合は柏ペース。32分には大津が獲得した左FKでポポが右足を振りぬく。シュートはニアサイドを鮮やかに破り、2-0となった。柏は直後の33分に連係ミスからPA内でボールを失い、F東京・カボレにゴールを許す。だが、この日は中盤の高い位置でボールを奪ってから攻撃への切り替え、テンポともによく、相手の中盤と最終ラインとの間にできたスペースを太田や大津、ポポが何度もドリブルで突くなどゴールへ迫った。

 後半開始直後には右サイドのポポからのパスを中央で受けた大津が鋭い反転で相手DFをかわしPKを獲得。自ら公式戦初ゴールとなるシュートをゴール左隅へ決め、リードを再び2点とした。F東京は7分にMF鈴木達也、14分にFW赤嶺真吾、18分にはMF大竹洋平とアタッカーを立て続けに投入。鈴木がミドルレンジから思い切ったシュートを放ち、大竹や梶山が個人技を生かしてチャンスメイクするなど反撃したが、柏GK南の好守に阻まれるなど得点できず。「元王者対決」は柏が制し、勝ち点3を獲得した。
 
(取材・文 吉田太郎)

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