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課題を露呈した新潟、今季初の敗戦

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[3.25 ナビスコ杯GL第1節 大宮2-1新潟 NACK]

 リーグ戦3試合を終え2勝1分で首位を走るアルビレックス新潟が、25日のナビスコ杯開幕戦(vs大宮アルディージャ)で今季初の黒星を喫した。

 「PAでの崩し方が足りない。まだまだ課題は多いです」。試合後、新潟の鈴木淳監督はそう語った。日本代表合宿でFW矢野貴章を欠いた新潟は、フォーメーションを4-3-3から4-4-2に変更。前半から右MFマルシオ・リシャルデス、右SB酒井高徳、そして左MF松下年宏、左SBジウトンを起点にサイドから攻撃を仕掛けた。しかし、大宮はこの攻撃を若い力で封じ込む。大宮の張外龍監督は、DF土岐田洸平とMF渡部大輔を初先発させ、右サイドに置いた。「土岐田と僕の若い力で相手の左サイドを抑え込めと監督に言われていた」と渡部。大宮は前半立ち上がりこそ、サイドを突かれゴールを強襲される場面があったが、前半途中からは封じ込んだ。「土岐田、渡部で相手のストロングポイントを抑えることが出来た」と張監督は満足気。一方、鈴木監督は「試合中に手詰まり感を感じた。最後は3トップ(大島秀夫チョ・ヨンチョル川又堅碁)にしたが獲れなかった。FWに駒が足りなかった」と対照的なコメントを残した。新潟は矢野、ペドロ・ジュニオールの2人のFWを欠いたことで、「相手を崩しきる術」を失った。このゲームでそれを露呈する形となった。

<写真>新潟の鈴木監督
(取材・文 山口雄人)

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