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ツインタワー零封で10戦無敗

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[3・28 W杯アジア最終予選A組 日本 1-0 バーレーン 埼玉]

 第2次岡田ジャパンの全3敗のうち、2敗を喫しているバーレーンの攻撃陣を日本が誇るツインタワーが封じ込んだ。後半は相手にシュート7本を許したが、苦し紛れのミドルシュートばかり。可能性がフィフティフィフティのロングボールで相手にミスが出ることを狙ったバーレーンの攻撃をDF中澤佑二とDF田中マルクス闘莉王が次々と跳ね返すなど、日本の守備陣が崩されることはなかった。
 敗れたW杯アジア3次予選のアウェー戦(08年3月)とアジア杯予選のアウェー戦(09年1月)で喫した2敗はいずれも闘莉王が不在だった。2人がともに出場したバーレーン戦はこれで3戦全勝。因縁の相手との一戦でしっかりと決着をつけた。この日はボールを支配して攻めながらなかなか先制点が取れないというDF陣にとっては精神的に苦しい展開。だが、集中を切らさず冷静に相手の攻撃を封じていった。中澤は「とにかく先に失点しないことを考えていた。カウンターへの意識はよかった」と満足げ。闘莉王も「最後まで集中を切らさなくて、ゼロでいったのはよかった。成長している」と喜んだ。
 岡田ジャパンとなってから2人が先発した試合は10戦無敗(7勝3分、オシムジャパン時代を含めると10勝3分1PK負け)。最終ラインの両雄は完封勝利でその存在の重要性を改めて示した。

<写真>DF田中マルクス闘莉王
(取材・文 吉田太郎)

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