[3.28 W杯アジア最終予選 日本1-0バーレーン 埼玉]

　日本の守護神が帰ってきた。GK楢崎正剛が、昨年10月15日のウズベキスタン戦(1-1)以来、164日ぶりの代表戦を完封勝利で飾った。ピンチらしいピンチもなく、危なげない90分間だった。

　「守備機会もそんなになかったけど、隙を見せずにやれたと思う」。昨年11月に左ひざを痛め、戦線離脱。約5ヵ月ぶりの代表戦にもブランクはまったく感じさせなかった。「プレッシャーはあったけど、自分たちの方が順位的にも立場的にも上にいるのは事実だったので、落ち着いてやれたと思う」。離脱中は代表戦の重み、プレッシャーのない状況に寂しさも感じていた。久々の重圧も楽しみに変え、日本のゴールを最後まで死守した。

<写真>日本が2戦連続の完封
(取材・文　西山紘平)