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前田が初ゴールも磐田は白星遠く、「勝ちたかった」

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[4.11 J1第5節 千葉1-1磐田 フクアリ]

 FW前田遼一に待望の今季初ゴールが生まれたジュビロ磐田だが、チームも今季初勝利とはいかなかった。0-1の後半29分、DF駒野友一のFKにフリーで飛び込んだ前田がヘディングで同点ゴール。しかし、「勝ちたかった。(ゴールは)マークがフリーだったので。もっと点を取りたいし、もっと頑張らないといけない」と試合後の表情に笑顔はなかった。

 千葉のシステム変更に戸惑った前半は防戦一方だったが、後半は修正し、逆に相手を押し込んだ。前田の同点弾が生まれた時間帯は、完全に磐田の流れだった。その勢いのまま勝ち越しゴールを狙ってもよかったはずが、なぜか守りに入ってしまった。

 残留を争うライバルに勝ち点3を与えるリスクを負うぐらいなら安全に勝ち点1でいいという弱気が頭にもたげたのか。試合終盤は再び猛攻にさらされた。千葉が決定力を欠いたおかげで、勝ち点1を拾ったが、なんとももったいない試合だった。互いの拙攻を見る限り、昨季も熾烈な残留争いを繰り広げた未勝利チーム同士の対決というのもうなずける。

 GK川口能活は「負けなくて良かった」と納得の表情だったが、自分たちに来ている流れを生かし、貪欲に勝ち点3を狙っていく意識がなければ、今季も最後まで残留争いに苦しむことになるだろう。

<写真>初勝利を待ちわびる磐田サポーター
(取材・文 西山紘平)

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