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イ・グノが2発デビュー!!磐田が今季初勝利で最下位脱出

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[4.19 J1第6節 磐田3-0清水 エコパ]

 J1第6節は19日、各地で2試合を行い、エコパスタジアムではジュビロ磐田清水エスパルスが対戦。磐田はJデビュー戦のFWイ・グノが後半10、28分に2得点を決めると、後半35分にはFW前田遼一も2戦連発となるゴールを決め、3-0で快勝し、今季公式戦8試合目で初勝利を飾った。

 磐田は4-4-2のシステムで、GK川口能活、4バックは右から駒野友一、那須大亮、茶野隆行、山本脩斗と並んだ。中盤はロドリゴと山本康裕がダブルボランチを組み、右に太田吉彰、左に西紀寛。2トップは前田遼一と、出場停止のジウシーニョに代わりイ・グノが初先発を果たした。
 清水も4-4-2で、GK西部洋平、4バックは右から高木純平、青山直晃、岩下敬輔、児玉新。中盤は山本真希と枝村匠馬のダブルボランチ、右に兵働昭弘、左に藤本淳吾が入り、岡崎慎司とヨンセンの2トップだった。

 試合は静かな立ち上がりとなった。ボールを支配したのは清水だったが、崩しのパスが入らず、チャンスをつくれない。磐田もまだ連係が深まっていないのか、なかなかイがボールに絡めなかった。

 清水は前半30分、FKから山本真が右足の弾丸シュートを放ったが、GK川口がなんとかかき出す。同32分にも藤本の左CKに岩下が頭で合わせるなどセットプレーからチャンスをつくったが、得点にはつなげられなかった。

 その後も清水がボールをつなぐ時間が長かったが、簡単なパスミスが目立ち、リズムに乗り切れないまま前半は0-0で終わった。

 均衡を破ったのは磐田だった。後半10分、前田をめがけたロングボールに対し、GK西部が飛び出したが、ボールに触れず、前田がシュート。こぼれ球が目の前に転がってきたイが豪快に左足ボレーで叩き込み、デビュー戦でJ初ゴールをマークした。

 先制を許した清水は後半16分、藤本に代えてFW原一樹を投入。同点ゴールを狙ったが、前半同様、自分たちのミスからピンチを招き、磐田に勢いを与えてしまう。

 磐田は後半17分、相手からボールを奪った山本康が強烈な左足ミドル。同27分には左クロスのこぼれ球を前田がヘディングで狙ったが、ゴール上に外れた。

 そして後半28分、ロングボールを前田が頭でそらすと、スペースに走り込んだイが青山を振り切り、右足一閃。強烈なシュートがクロスバーをかすめてゴールネットに突き刺さった。

 2点ビハインドの清水は後半30分、青山に代えて移籍後初出場となるFW永井雄一郎をピッチに送り込んだ。前線にヨンセン、原、永井、岡崎を並べ、リスクを冒して攻撃的布陣にしたが、これが裏目に出る。

 磐田は後半35分、永井のトラップミスを奪い、前田がそのままドリブルで持ち上がると、左足でゴール右隅にねじ込んだ。3-0。新加入の韓国代表FWの活躍で静岡ダービーを制した磐田が今季初勝利を挙げるとともに最下位からも脱出した。

<写真>先制点を決めた磐田FWイ・グノ(33番)。両脇は太田(7番)と西(11番)

(取材・文 西山紘平)

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