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[ACL]3戦連発の大迫、次戦のリベンジマッチも「結果残したい」

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[4.22 ACL第4節 鹿島5-0アームド・フォーシズ カシマ]

 鹿島アントラーズのFW大迫勇也(18)がACL3戦連発を達成した。3-0の後半9分、MF野沢拓也のスルーパスに反応。左サイドからPA内に進入すると、GKの動きをよく見て右足でゴール右隅に流し込んだ。

 「タクさん(野沢)がほんとにいいタイミングでボールをくれたんで。外したらやばいかなと。落ち着いて決めれてよかった」。淡々と振り返った18歳の大型ルーキーはACL3戦連発にも「まったく気にしていない」と平然と言った。

 5-0というゴールラッシュの中、チャンスに決め切れなかったという反省が頭をよぎった。前半20分、DF内田篤人のヘディングがクロスバーに当たった跳ね返りを拾いながら、シュートはGKの好セーブに弾かれた。同43分にもMF小笠原満男の右CKをDF岩政大樹が頭で折り返したボールが足元に来たが、ゴールまで至近距離の絶好機を押し込めなかった。「ゴール以外の部分で決めれるところもあった。結構外したので、1点じゃ少ない」と首を振った。

 収穫もあった。この日が公式戦7試合連続の先発だったが、フル出場はプロになって初めて。「相手も引いていたので、そんなに疲労はないけど、久しぶりだったし、少しは疲れた」。先発フル出場がプロ初なら、FW興梠慎三とそろって先発したのも初めて。FWマルキーニョスとともに3トップを形成した攻撃陣がチームをけん引し、大量シュート30本を浴びせた。

 「(3トップは)立ち上がりはちょっと戸惑ったけど、やっているうちにコミュニケーションが取れてボールが回るようになった」。格下相手の試合とはいえ、マルキーニョス、興梠、大迫を共存させる3トップがチームのオプションとして確立できたのも大きい。

 ACL3連勝で勝ち点を9に伸ばし、同勝ち点で並ぶ水原三星(韓国)をぴったり追走した。次節5月5日には、その水原をホームに迎える。3月11日のアウェー戦では1-4の惨敗を喫した因縁の相手とのリベンジマッチ。遠征メンバーとして韓国まで帯同しながらベンチ外となった大迫は「韓国でベンチ外だったんで、悔しい思いもあった。試合に出たら結果を残したい」と力を込めた。自身の4戦連発で首位攻防戦を制し、決勝トーナメントへの切符をもぎ取るつもりだ。

<写真>後半9分、大迫勇也がACL3戦連発となる追加点を決める

(取材・文 西山紘平)

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