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「前へ」湘南ユースが3発勝利(湘南ユースvs相洋高)

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[高校サッカー]

[4.26 JFAプリンスリーグ関東2部グループB第3節 湘南ユース 3-0 相洋高 保土ヶ谷]

 JFAプリンスリーグ(U-18)関東は26日、1部第4節と2部第3節がそれぞれ行われ、2部グループBの湘南ベルマーレユース(神奈川)対相洋高(神奈川)はFW鶴見正樹の先制ゴールなどにより湘南ユースが3-0で勝った。2勝1分の湘南ユースは、グループ首位の市立船橋高(千葉)と勝ち点2差の2位につけている。

 元日本代表MFの湘南ユース・浅野哲也監督は試合後「ここまでの3試合では一番みんなが同じ方向を向いていた」と3-0で快勝した一戦を振り返った。チームの今年のテーマは「前へ」。前線からのアグレッシブな守備、そしてシュート18本とゴールへ、前への高い意識が出た試合となった。
 U-18日本代表の右MF古林将太のサイドアタックなどでチャンスをつくっていた湘南ユースの先制ゴールは前半28分。オーバーラップしていた左SB山根一真のクロスを「ボールが良かったから決められました。前の試合はチームとしても自分としてもダメだったから、今日はやらないといけないとマズイと思っていた」と振り返る鶴見がダイビングヘッドで合わせ、ゴールネットを揺らす。
 中盤中央で存在感を見せたMF小泉祐輔や、左サイドからの鋭いドリブルで局面を打開するMF青木拓馬ら相洋の攻撃にやや押し込まれる場面もあった。だが後半21分、古林の左CKからMF新村賢祐が追加点を決めると、後半ロスタイムには途中出場のMF吉澤迅矢の右クロスを同じく途中出場のMF松田景吾が豪快な左足ボレーで決めてダメ押した。
 守っては本来のボランチからCBでのプレーとなった遠藤航が最終ラインに入り安定。4人中2年生3人が守る最終ラインだったが、相手にゴールを与えなかった。
 
 鶴見が果敢にゴールへ迫るなど積極性を見せた湘南ユースだったが、一方でミスが多くボールを失う場面も多かった。それだけに「現状としては満足していない。ミスを減らす、技術を上げるところをしっかりやらないといけない」と指揮官は厳しい。そして「(今年1年間の目標は)戦える選手を育てること。この年代で戦えないと上で通用しないから」と加えた。プリンスリーグ関東2部からは全日本ユース選手権に出場することはできないが、1部復帰へ。チームとして、個としてより「戦う」こと、結果を出すことを目指し、湘南ユースは進化する。

<写真>まるで人間ピラミッド? 前半28分、鶴見(下)のゴールを喜ぶ湘南ユースイレブン
(取材・文 吉田太郎)

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