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前半眠っていた清水、4戦連続ドローが「無駄」に

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[5.10 J1第11節 鹿島2-1清水 カシマ]

 4試合連続引き分け中だった清水エスパルスは鹿島に1-2で競り負け、5試合ぶりの黒星を喫した。これで6試合勝ちなし(4分2敗)となり、順位も15位に後退。4戦連続ドローのあとの敗戦に、MF枝村匠馬は「無駄になっちゃいましたね、結果的には」と力なく語った。

 前半4分、後半5分に失点を重ねる最悪の試合展開だった。特に前半は眠っているかのような状態で、球際の激しさもプレッシャーも皆無。それでも、後半は一転して高い位置からプレスにいけるようになり、鹿島の足が止まったこともあってセカンドボールを拾い、猛攻に出た。

 後半13分にDF辻尾真二の右クロスを枝村が右足で流し込み、1点を返すと、その後も鹿島を押し込んだ。王者をあと一歩のところまで追いつめたのも確かだったが、目が覚めるのが遅すぎた。

 5日の千葉戦(2-2)も0-2から残り10分で追いつき、引き分けに持ち込んだ。MF山本真希は「スロースタートというか、点を取られてからエンジンがかかる感じ。気持ちの面が問題だと思う」と認める。

 後半だけ見れば1-1のスコアが示すとおり、互角に戦った。しかし、前半がひどすぎた。サッカーは90分間のスポーツ。1試合トータルで見れば勝ち点0という結果は妥当なものだった。

 次節16日は8連敗中の大分をホームに迎え撃つ。長谷川健太監督と同い年のシャムスカ監督に引導を渡せるか。ここでも勝てないようだと、「逆にならなければいいけど…」というクラブ関係者の言葉も冗談ではなくなってくる。

(取材・文 西山紘平)

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