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[ACL]早くも日本勢対決へ、川崎F・鄭「やるしかない」

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[5.19 ACL第6節 川崎F0-2浦項 等々力]

 川崎フロンターレは2度あった首位突破のチャンスを生かせず、ACL2連敗でH組2位に回り、6月24日の決勝トーナメント1回戦はアウェーでG大阪と対戦することになった。

 第4節までに2位以内を確定させ、首位突破に王手をかけた。しかし、5日の天津泰達(中国)戦はアウェーで1-3の完敗。この日もホームで痛恨の敗戦を喫してしまった。

 公式戦連勝も2でストップ。今季は公式戦2連勝が3度あるが、いずれも3勝目が続かない。波に乗れそうで乗り切れない歯がゆい戦いが続いており、MF中村憲剛は「決め切れなかった。決め切れずに、カウンターで失点を食らう。典型的な形だった」と力なく語った。

 相手の浦項スティーラーズ(韓国)もグループリーグ突破を決めていた。しかし、首位通過するためには川崎Fに勝たなければならない。引き分けでもいい川崎Fとの気迫の差が立ち上がりに出た。

 前半5、12分と立て続けにPAすぐ外の危険な位置でファウルを与え、2度目のFKを直接決められた。FW鄭大世は「(判定は)おかしかったし、あり得ない。シミュレーションに近いのを(ファウルに)取られた」と吐き捨てたが、DF伊藤宏樹は「ACLではよくあること。それについては経験があるはずなのに」と冷静に指摘した。

 1度目のファウルはDF山岸智、2度目はDF菊地光将のファウルだった。ACL独特の判定基準や主審の微妙なジャッジに泣かされた面はあるが、1度目で学習してほしかったのも事実。DF寺田周平、DF村上和弘をケガで欠き、DF森勇介も出場停止と主力3人を欠いたDFラインが浦項の3トップに手を焼いていた。

 6月24日の決勝トーナメント1回戦の相手はG大阪。アウェーでの一発勝負となる。避けたかった日本勢対決だが、鄭は「こうなったらやるしかない」。DF井川祐輔も「遅かれ早かれ、どっかでやる。ホームでも負けたら意味ないし、勝たなきゃいけないのはホームでもアウェーでも変わらない」と気持ちを切り替えていた。

(取材・文 西山紘平)

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