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[ACL]マルキ弾でドローの鹿島がG組1位通過

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[5.19 ACL第6節 上海申花1-1鹿島 上海]

 19日、ACL第6節が行われ、グループGの首位・鹿島アントラーズが上海虹口スタジアムで3位の上海申花(中国)と対戦。引分け以上でグループリーグ1位通過が決定する鹿島だったが、前半早々まさかの先制点を奪われた。しかし同30分にFWマルキーニョスのゴールで同点にし、1-1で試合終了。これにより鹿島のG組1位通過が決定。ラウンド16初戦は山東魯能(中国)、FCソウル(韓国)のいずれかとカシマスタジアムで戦うこととなった。

 鹿島は16日の柏レイソル戦からCB大岩剛を伊野波雅彦に、MF増田誓志を野沢拓也入れ替え、残りは同様のスタメン。2トップにはマルキーニョスと柏戦で2ゴールの好調・興梠慎三が入った。(スタメンはコチラ)。

 鹿島は、その興梠が前半1分にファーストシュート。しかし同6分、右CKからFWモウが飛び込みあわやゴールという迫力あるヘディングシュートを見舞われた。すると同8分、左サイドのFKからまさかの先制点を喰らう。FKからゴール前にクロスが入ると、オーストラリア代表のDFミリガンが一人抜けだし右足ボレー一閃。ゴールを割った。鹿島はラインの連携ミスでノーマークにしてしまい、痛恨の失点。幸先悪いスタートを切った。
 
 しかし前半30分、鹿島は試合を振り出しに戻した。右サイドのMF本山雅志がファーサイドに大きめのクロスを放り込むと、マルキーニョスのマークに走るDF2人の頭上を越え、ターゲットの元へ。マルキーニョスはこの好クロスを落ち着いて頭で合わせ、今大会4ゴール目となるシュートを右隅に流し込んだ。その後、ベラルーシ代表MFフレブの巧みなパスやカウンターに苦しめられる場面もあったが、安定感ある守備でしのぎ切り1-1で後半に繋げた。

 後半は中盤でのプレスからカウンターを喰らうシーンもあったが、鹿島が主導権を握りゲームを進めた。後半10分、マルキーニョスが敵陣PAでプレスをかけボール奪取すると、すかさず技ありのループシュート。しかしこれはポスト直撃。同13分には、左サイドを駆け上がった野沢がフィニッシュ。20分にはマルキーニョスもシュート。しかしDFに当たってコースが逸れ枠外へ抜けた。

 後半26分には昨日19回目の誕生日を迎えたFW大迫勇也がピッチイン。相手との接触で鎖骨を負傷した興梠とチェンジした。大迫は同31分、左サイドのマルキーニョスのクロスを頭で合わせるも不発。直後の31分には、2枚目のカードを切る。本山にかえてMF中田浩二が登場。39分にはマルキーニョスにかえてFW田代有三を投入。引き分けでも首位通過が決まるが、追加点を諦めずに狙いにいった。しかし、FKやCKなど終了間際のセットプレーのチャンスを活かし切れず1-1のまま試合終了。鹿島はACL、Jリーグ合わせて3月18日からの無敗記録を伸ばし、勝点13でG組1位通過を決めた。2位通過は、同日アームド・フォーシズ(シンガポール)に3-1で勝利した水原三星(韓国=勝点12)となった。

 この勝利により、鹿島は6月24日のラウンド16初戦を、F組2位のい座を競う山東魯能(中国)、もしくはFCソウル(韓国)とホームのカシマスタジアムで戦う事となる。相手は明日20日に決定する。
 一方、2位通過の水原三星は6月24日瑞穂陸上競技場で、E組1位の名古屋グランパスと対戦することとなった。

<写真>ACL4ゴール目をあげたFWマルキーニョス(写真は3月18日の上海申花戦)

(文 山口雄人)

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