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初招集の山田直に高まる期待、岡田監督「一度呼んでみたかった」

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 サプライズか、当然の選出か。浦和レッズのMF山田直輝(18)がA代表に初招集された。岡田武史監督は18歳の抜てき理由について「まだ18歳で、とにかく目の前のことを必死でやっている段階だと思う。こういう時期に代表に呼ぶのはどうなのか考えたが、彼の性格を聞いて、勘違いしたり、逆に憶病になったりする選手ではないという情報を得て、招集を決めた」と説明。熟慮を重ねた結果の選出に、期待の大きさを伺わせた。

 浦和ユースから今季トップチームに昇格したばかりのルーキー。ユース所属だった昨年4月26日の京都戦に途中出場し、ひと足早くリーグデビューを果たすと、今季は第4節からレギュラーに定着した。あっという間に新生レッズの欠かせない中心選手のひとりにまで成長し、4月29日の清水戦(2-2)ではプロ初ゴールも決めた。

 岡田監督は「(田中)達也もそうだが、彼が動くことによって周りも動く。スイッチを入れることのできる選手。達也がいない中で、すぐに試合に出れるかはともかく、一度呼んでみたいと思った」と、攻撃のカンフル剤として期待した。

 顔つきにはまだあどけなさも残る166cmの小柄なアタッカーがアジアで、世界で、どんなプレーを見せてくれるか。浦和の新星が、停滞感も漂う岡田ジャパンに新たな色を加える。

(取材・文 西山紘平)

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