[5.24 J1第13節 F東京 2-3 川崎F 味スタ]

　FC東京と川崎フロンターレの一戦、「多摩川クラシコ」は2点ビハインドだった川崎FがFWジュニーニョ、MF谷口博之、MFレナチーニョのゴールで逆転。3-2で勝った川崎Fは、3連勝とした。以下、試合後の選手コメント

<川崎F>
●MF谷口博之
「(得点シーンは)リスタートが早くてびっくりした。テセさんからいいボールが来たので振り抜くだけだった」
―逆転勝利となったが?
「2点ビハインドからよく返せたと思う。先に2失点したけど、悪いサッカーではなかった。自分たちからリズム崩さないように意識した」
―3連勝でリーグ戦中断期間に入るが?
「中断明けは負けるゲームを少なくして絶対勝つつもりでいきたい」

●MF中村憲剛
「(サポーターは)0-2になっても声切らさず、ありがたかった。(先に失点したが)立ち上がりは悪くなかった。PKで(F東京に)退場者が出て(相手が)修正できない間に3つとれたのは大きい」
―後ろでボールを回す時間帯があったが?
「後ろでボールを回して向こうのFWを走らせることが狙いだった。向こうは頑張っていたけど、今日は暑かったのでもたないだろうと思っていた」
―リーグ戦中断前に3連勝となったが?
「ACLも2位通過でガンバのホームだけど、自分たちのサッカーを貫きたい。(連勝したことで中断明けは)いい形で入れると思う」
―日本代表としてW杯予選もあるが?
「チーム全員がウズベキスタン戦勝利のために頑張らないといけない」

●MFレナチーニョ
「(決勝ゴールは)ジュニーニョのクロスの精度がよかった。(好調の要因は)プレーする時間が長いので、その違いくらいではないか。相手もいいチームだったが、自分の特徴を出すことができた」
―逆転勝利となったが?
「ゲームの入り方が後ろ向きになってしまった。しっかりと切り替えができたことがよかった」

●FW鄭大世
「(同点ゴールのアシストは)打とうと思ったけど、タニ(谷口)に股抜きパスを出した。1人少ない相手を攻めることが苦手だけど、数的優位を生かせた」
―ゴールはなかったが?
「勝利に貢献して、99パーセント満足しているけど、ゴールできなかったことで1パーセント悔しかった」
―北朝鮮代表としてW杯予選に臨むが?
「なるようになる。調子がどうこうではない。全力でやるだけ」


●DF今野泰幸
「(敗戦は)悔しいし、もったいなかった。選手はみんな(試合内容が)良くなっていることを実感している。ひとり少なくなってからもしっかりつないでいけば問題ないと思う。それでも(今日は逆転されたので今後は)負けないサッカーをしないといけない」

●DF長友佑都
「(1点差となる)PKまではいい感じできていた。ブルーノが退場してから止められなかった。(立て続けに失点する理由が)どこかにあると思う。(素早いリスタートに対応できなかった)2点目はボクらの準備不足。メンタル面もあると思うし、運もあると思うけどあの失点は自分たちの準備不足が原因」

●MF石川直宏
―川崎Fの選手は石川選手が交代してよかったと言っていましたが?
「そう思われたのならチームとしてはよくない。(自分の交代は)怪我明けで監督に考慮してもらったからだと思う」
―試合を振り返ると?
「前半チャンスがあった。前半の1点目以降に得点を取れなかったのが残念。あそこでトドメをさせるかどうかは大事。チームは狙いを持った戦いができていると思う。ゴール前までのボールの持っていき方は個人、チームともによかったと思う」
―後半、立て続けの失点だったが?
「(これまでの試合も含めて)繰り返し起こっていることは問題。はっきりとした解決策があると思う。ボールを切ったりとか難しいことではないはず。もう一回反省しなければいけない」
―ゴールを連発している要因は?
「打てる場所に顔を出せることはいいこと。点を取れているのは自信になっている。(今日のような)こういうシーンを増やしたい。(課題としては)アシストがないのでもっと周りを生かしたい」

(取材・文　吉田太郎)