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アピール失敗の阿部「周りを気にしすぎた」

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本職のボランチで先発出場を果たした阿部勇樹(浦和)は中途半端なボールの奪われ方をするなど、本来の力を発揮することができずに、後半13分に松井大輔と交代した。3枚ある交代枠の1枚目のカードに切られたことは、アピール失敗を示すものだった。

「相手に回されることが多く、間延びしている時間帯が多くなってしまった。コンパクトにできなかったのは運動量が少なかったこともある。周りを気にしすぎた。もう少し前へ行ってもよかったかもしれない」
所属の浦和では今季、移籍から3年目にして初めてボランチの定位置をつかみ取っている。ジェフ千葉からの移籍1年目(07年)はボランチでスタートしたものの思い切ったプレーがなりを潜め、次第にサイドバックやセンターバックで使われることが増えた。

今季はチームに直訴しての定位置ゲット。それだけに、試合前日は「チーム(浦和)でやっていることを証明するためにもしっかりやりたい」と壮大な決意を口にしていたが、試合後は、「チームとは少し違っていた」と唇を噛んだ。

ただ、チャンスは1週間後にまたやってくる。「頭をすっきりさせて、もう一度やりたい」と逆襲を誓った。

<写真>日本MF阿部
(取材・文・矢内由美子)

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