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内田はOG誘うアーリークロスで一矢報いるも「ファンに申し訳ない」

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発熱のためにウズベキスタン戦ベンチ外となった内田篤人(鹿島)が先発出場。試合開始早々の前半2分に、いきなりビッグプレーを演出した。

中村俊輔のスルーパスに反応して右サイドで相手DFを振り切り、アーリークロスを上げると、ボールは岡崎と競りながらゴール前に走り込んだ相手DFに当たり、日本のオウン・ゴールとなった。

アーリークロスはキリンカップのチリ戦後に繰り返して練習してきた形。しかも、前日の9日には「アーリークロスは相手が走りながら戻るから、オウン・ゴールやコーナーキックになりやすい」と“予言”していた通りの形だ。
ただ、その後はチーム全体の運動量が足りず、ピリリとしない試合内容。しまいには相手にPKを献上し、1-1の引き分けに終わった。

「オレもみんなも動いていなくて、相手が動いていた。オレらのサッカーはパスパスパスだから、止まっていてはできない」と、憔悴した表情で取材エリアに現れた内田は、得点の場面についても、「予言? 言ってみるもんだ。ま、オカちゃんだよ。オカちゃんとシュンさん。オレは上げただけ」と自嘲気味に言った。

「とにかく、ファンに申し訳ない」とうつむきながらも、最後は「次にオーストラリア戦がある」と、どうにか顔を上げていた。勝てば1位になる最終戦に向けて気持ちを切り替えようと必死の様子だった。

<写真>日本DF内田
(取材・文・矢内由美子)

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