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[高校MOM_17]中京大中京高FW竹野雄輝(2年)_『代役』が『主役』級の働き

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]

[6.13 JFAプリンスリーグ東海2部第4節 中京大中京高 4-2 海星高 鈴鹿スポーツガーデン]

 この日不在だったU-17日本代表FW宮市亮とは小学校時代からの仲で、お互い勝手知ったる存在だ。共に将来を期待される選手だが、U-17日本代表としても活躍する宮市に対し、FW竹野雄輝は途中出場が多かった。
 「これまで試合に出られないこともあって、悔しかった」。それでも彼は「(宮市と)一緒にうまくなって、2人でチームのレベルをもっと上げていきたい」とライバルの力を素直に認め、自分がよりレベルアップするために、地道な努力を重ねた。そうした竹野の姿勢が、チャンスを引き寄せた。
 宮市不在により巡ってきたスタメンのチャンス。彼は『代役』ではなく、『主役』となる働きを見せた。持ち前のスピードとシュートセンスをいかんなく発揮。先制弾は瞬間的なスピードで抜け出し、角度の無いところからGKのニアサイドを射抜くビューティフルショット。まさに彼の能力が凝縮されたゴールであった。
 「彼が1トップでここまでプレーできたのは大きい。宮市を左に置いて、彼も生かせる」と道家歩監督が笑顔を見せたように、竹野の台頭はチームのレベルアップに繋がることを証明することが出来た。自らの力で掴んだこのチャンス。ここにさらに確固たる自信を上積みするために―。これからの試合は彼にとってサッカー人生を左右する大きな転機となるかもしれない。

(取材・文 安藤隆人)

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