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[コンフェデ]10人のアメリカ先制もロッシ、デ・ロッシ弾でイタリア逆転勝利

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 15日、南アフリカで行われているコンフェデレーションズカップ第2日目はグループBのアメリカ(CONCACAFゴールドカップ優勝)対イタリア(06年W杯優勝)の一戦が行われ、イタリアが3-1で勝利した。

 イタリアはルカ・トニジュゼッペ・ロッシをベンチに置き、先発ツートップはアルベルト・ジラルディーノビンチェンツォ・イアクインタ。中盤はアンドレア・ピルロマウロ・カモラネージジェンナーロ・ガットゥーゾダニエレ・デ・ロッシの4人で試合に臨んだ。
 対するアメリカはランドン・ドノバンとスペイン2部でプレーするジョジー・アルティドールを前戦に配し、クリント・デンプシーマイケル・ブラッドリーら欧州組がスタメンに名を連ねた。

 五分五分の試合展開は33分に動き出す。アメリカのMFリカルド・クラークがガットゥーゾへのタックルで一発退場。アメリカは早い時間帯から10人での戦いを強いられることとなる。数的優位に立ったイタリアは39分、デ・ロッシのスルーパスが相手DFのミスを誘ってオウンゴール、かと思われたがこれはカモラネージがオフサイドでノーゴール。
 判定に救われたアメリカは41分、イタリアPA陣内でアルティドールがジョルジョ・キエッリーニに倒されて得たPKをドノバンが落ち着いて決めて先制。一人少ないアメリカのリードで前半を折り返す。

 後半、終始アメリカ陣内でプレーを続けるものの崩しきることができないイタリアのリッピ監督は後半12分、カモラネージに代えてMFリカルド・モントリーボを、ガットゥーゾに代えてFWジュゼッペ・ロッシを投入する。結果的にこの交代策がズバリ的中する。
 投入直後の同13分、センターサークルで自らボールを奪ったロッシがドリブルから放った豪快な左足ミドルシュートが決まって同点に追いつく。さらに攻勢を強めるイタリアは後半23分、ピルロが強烈なミドルシュート。これはGKティム・ハワードに弾かれるが、イアクインタがさらにシュートを放っていくなど、アメリカ守備陣を押し込んでいく。同24分にはジラルディーノに代えてトニを投入してさらに攻撃の厚みを増していくイタリア。そして同27分、デ・ロッシが放った右足ミドルシュートがゴールに突き刺さり、ついに逆転に成功する。

 1点を追う立場になったアメリカは同27分にMFファイルハーバーに代えてMFダマルカス・ビーズリーを、同41分にはDFジョナサン・ボーンスタインに代えてMFサシャ・クリスタンを投入するが及ばず。
 逆にイタリアは後半ロスタイムに華麗なステップで左サイド深い位置に切れ込んだピルロの折り返しを、中央に走り込んだロッシがダイレクトで決めて勝負あり。

 数的不利のアメリカが前半に先制した試合は、後半に3点を入れた世界王者イタリアが逆転勝利を収めている。アメリカ・ニュージャージー州生まれのイタリア代表FWロッシは途中出場から2得点を決め、勝利を引き寄せた。

<写真>ゴールを喜ぶイタリアのイレブン

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