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先制アシストの中村憲剛は試合後体調不良に

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Text alert@メルボルン
キリンカップのチリ戦から数えて5試合連続先発出場の中村憲剛(川崎)が、試合終了後に体調不良を訴えた。

90分間フル出場してロッカーに引き揚げた後、広報担当者に「具合が悪いので今日は取材なしでいいですか?」と懇願。青黒い顔は見るからに体調が悪そうだったが、それでも「一言だけなら」と取材に応じ、「非常に残念な結果。こちらの得点もセットプレーだが、失点もセットプレーからだったので残念だった」と話した。

続けて、「ただ、みんなやろうとしていることはやったし、こういうシビアな試合をしていかないと成長できない。やれたところと雑だったところがあるので、それは修正していかないと」と反省点まで述べたあたりには、ファンを大事にする人柄がにじみ出ている。

試合では、前半39分に左のCKから絶妙なキック。相手DFを振り切ってフリーで飛び込んだ闘莉王が頭で合わせて先制点を決め、ここまで無失点の相手に一矢報いる仕事をした。

2月にホームであったオーストラリア戦ではベンチ外の屈辱を味わっているだけに、適地での先制点アシストはまさにリベンジ成功だった。ところが逆転負けという悔しい結果に加えて、体調不良。帰国後のJリーグやACLにも大いに不安を残す状態となってしまった。

<写真>日本MF中村
(取材・文・矢内由美子)

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