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[高校総体]自慢のセットから2発!浦和東が埼玉大会制す

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[高校サッカー・近畿まほろば総体]

[6.21 全国高校総体埼玉県大会決勝 浦和南 0-2 浦和東]

 全国高校総体埼玉県大会決勝はすでに全国大会出場権を獲得している浦和東(2年連続6回目)と浦和南(19年ぶり11回目)が対戦。浦和東が2-0で勝ち、優勝した。

 準決勝で難敵・西武台を下した浦和東。インターハイ代表権は獲得したが、決勝の相手は『赤き血のイレブン』こと伝統校・浦和南。彼らにとっては決して『消化試合』ではなかった。
 「決勝で負けたら、『負けの代表』になるぞ!決勝はどんな状況であっても、勝たないといけない」という野崎正治監督の檄が飛んだように、埼玉チャンピオンとして奈良へ乗り込まんと、前半から一気に攻勢に出る。
 11分に右CKを獲得すると、DF松田篤樹の左足からのキックを、ニアサイドのDF金子代祐がヘッドであわせ、浦和東が先制に成功する。さらに29分には左CKを得ると、今度はDF藤光樹の右足からのキックを、2年生DF境拓がヘッドで押し込み、西武台を沈めた自慢のセットプレーから2点を先行した。
 
 後半、攻めに転じたい浦和南は、前線を自在に動き回るFW宮下宗一郎を軸に、サイド攻撃から活路を見出そうとするが、3ラインを敷き、2重3重の網を仕掛ける浦和東の守備網を突破することが出来ない。
 だが、試合も終盤にさしかかると、徐々に浦和東の選手の足が止まりだし、集中力の欠いたプレーが散見されるようになる。この隙を攻めるしかない浦和南に突かれだすと、イージーミスからピンチを招く。35分にはスルーパスから宮下が抜け出すが、これはペナルティエリアから飛び出した浦和東GK藤沢純也がファインブロック。GKの好守にも助けられ、浦和東が2-0で勝ち、埼玉チャンピオンの称号を手にした。だが、終盤のチーム全体の『緩み』は、インターハイに向けて大きな課題となりそうだ。

<写真>雨中で優勝を争った浦和東(右)と浦和南
(取材・文 安藤隆人)

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