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川島が遠藤PKストップ!川崎FがG大阪を返り討ち

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[7.1 J1第10節 川崎F 1-0 G大阪 等々力]

 J1は1日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)と日程が重なっていたために2ヵ月間先送りの開催となった第10節第2日目2試合を行った。川崎市の等々力競技場で行われた川崎フロンターレガンバ大阪は川崎FがMF養父雄仁の決勝弾により1-0で勝利。6連勝で2位に浮上した。

 ホームの川崎Fは4-3-3システム。GKが川島永嗣で4バックは右から森勇介、菊地光将、伊藤宏樹、村上和弘中盤は寺田周平と谷口博之がダブルボランチに入り、トップ下は養父雄仁。日本代表MF中村憲剛はややサイドに張る位置取りでレナチーニョ、ジュニーニョとともに3トップを形成した。

 一方のG大阪はGKが松代直樹で4バックは右から加地亮、中澤聡太、山口智、下平匠。中盤は橋本英郎、明神智和、二川孝広、遠藤保仁の構成。2トップはチョ・ジェジンとレアンドロが構えた。

 6月24日のACL決勝トーナメント1回戦からわずか1週間での再戦。雪辱に燃えるG大阪は、ボールを支配して川崎Fを押し込むが、ラストパスやクロスを川崎Fの守備陣に次々と跳ね返されしまう。
 攻めあぐねるG大阪に対し、ACLで劇的な逆転勝ちを収めている川崎Fが、勝利の勢いそのままにこの日も先制点を奪った。31分だ。自陣の中盤中央にまで戻って相手ボールを奪った中村が左サイドのスペースへ展開。これに追いついたレナチーニョがドリブルでPAに進入してグラウンダーのラストパスを送ると、ファーサイドから走りこんだ養父が右足シュートをゴール左隅へと叩き込んだ。

 追いつきたいG大阪は後半7分、右クロスのこぼれ球に反応した二川がPA内で倒されPKを獲得。絶好の同点機を迎える。キッカーは遠藤。だが、誰もが同点かと思った右足シュートは右へ跳んだGK川島に止められてしまう。
 最大の好機を逃したG大阪。直後の11分にはゴール正面左寄りの位置でFKを獲得し、遠藤が右足を振りぬく。だが、このシュートも川島がビッグセーブ。守護神の好守に勇気を得た川崎Fはこの後も最終ラインを中心とした必死の守備でG大阪の猛攻を食い止めた。
 G大阪は18分にFW播戸竜二とMF佐々木勇人、36分にはFW山崎雅人も投入。攻撃に人数をかけて反撃を加速させる。佐々木が再三右サイドをえぐり、39分にはニアサイドへ飛び込んだ山崎が頭で合わせるなど決定機をつくった。だが、守りを固めて逃げ切りを図った川崎Fの堅守を最後まで破ることができず試合終了。川崎FがACL、Jリーグのタイトル獲得へ向けて重要なG大阪戦2試合を連勝した。

<写真>川崎F・GK川島
(取材・文 吉田太郎)

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