[高校サッカー]

　全日本ユース(U-18)選手権の出場権を懸けたJFAプリンスリーグ(U-18)関東は5日、1部第10節などを行った。
　すでに全国大会出場を決めている首位・FC東京U-18(東京)、2位・三菱養和SCユース(東京)、3位の横浜F・マリノスユース(神奈川)の上位3チームが全て勝ち点3を獲得。勝ち点2差の中で首位争いを繰り広げている3チーム全てが優勝の可能性を残したまま最終節(7月12日)を迎えることとなった。

　4位の浦和レッズユース(埼玉)と対戦したF東京U-18は前半14分、DFラインの裏へ抜け出したFW重松健太郎(08年日本クラブユース選手権得点王)が先制ゴール。そして1-0で迎えた後半に攻撃陣が爆発した。11分に重松の左クロスからMF梅内和磨が頭で流し込むと、直後の14分にはMF年森勝哉が右足のコントロールショットを決めて3-0。21分に1点を返されたものの、この後途中出場のFW三田尚央が連続ゴールを決めるなど大量6得点で6-1で大勝した。

　F東京を勝ち点1差で追う三菱養和SCユースは前橋育英高(群馬)と対戦。前半、U-18日本代表候補DF内堀超とU-20日本代表候補MF加藤大のゴールで2点のリードを奪った三菱養和SCユースは、後半にも同代表候補のMF玉城峻吾が加点するなど2点を追加し、4-2で勝った。
　横浜FMユースは前半1分に先制しながらも鹿島学園高(茨城)に逆転を許す苦しい展開。それでも後半36分にDF樋川愛輔のゴールで同点に追いつくと、試合終了間際にはMF熊谷アンドリューが決勝ゴールを決め、劇的な勝利を挙げた。

　プリンスリーグ関東は12日が最終節。勝ち点3差の中にひしめく4位・流通経済大柏高(千葉)、5位・東京ヴェルディユース(東京)、6位・桐光学園高(神奈川)、7位・浦和ユース、8位・ジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)の5チームが全国大会進出の残り4枠を懸けて最終節に臨む。　

【関東1部】
[第10節]
F東京U-18 6-1 浦和ユース
[F]重松健太郎(14分=補・角田健敏)、梅内和磨(56分=補・重松健太郎)、年森勝哉(59分)、三田尚央2(78分、81分=補・阿部巧)、佐々木陽次(89分)
[浦]岡田昌巳(66分=補・礒部裕基)

東京Vユース 4-0 矢板中央高
[東]新村武玄(50分=補・小林祐希、73分=補・木澤純平)、相馬将夏(60分=補・端山豪)、舘野俊祐(86分)

前橋育英高 2-4 三菱養和SCユース
[前]西澤厚志(71分=補・田中雄一)、皆川佑介(79分=補・田中雄一)
[三]内堀超(23分=補・加藤大)、加藤大(43分)、玉城峻吾(65分)、木村陽一郎(77分=補・玉城峻吾)

鹿島学園高 2-3 横浜FMユース
[鹿]三橋隼斗(24分=補・中居翔汰&田口元気)、田中大洋(47分=補・請川順也)
[横]榎本大希(1分=補・関原凌河)、樋川愛輔(81分=補・松本翔)、熊谷アンドリュー(89分=補・小野裕二

千葉U-18 0-0 桐光学園高

鹿島ユース 2-3 流通経済大柏高
[鹿]神田圭介(68分=補・岡崎孝幸)、中森俊介(78分=補・土居聖真)
[流]福井快2(10分、89分=補・仲座昇吾)、石井雄輔(44分=補・福井快)

【関東2部】
[10位決定戦]
國學院久我山高 5-1 鹿島高
[國]丸岩良悠(54分)、右高静真(65分=補・双木亜門)、松本和茂(81分)、大畑圭輔(86分=補・大久保成椰)、双木亜門(89分=補・菊池創太)
[鹿]名雪光(59分)

[7位決定戦]
桐蔭学園高 3-1 浦和東高
[桐]中村風太(61分=補・佐藤文哉、65分)、斎藤瞬(69分)
[浦]中西雅則(67分=補・谷之口寛斗)

[6位決定戦]
武南高 2-1(延長) 佐野日大高
[武]野溝怜央(89分=補・冨永寛敏)、斉藤燿(99分=補・和氣健二)
[佐]小林大河(74分=補・山崎慶英)

[3位決定戦]
市立船橋 5-1 日本航空高
[市]松下将士(12分=補・水野輝)、馬渡和彰(53分)、高橋秀宣(58分=補・石原幸治)、石原幸治(71分=補・雨宮拓也)、雨宮拓也(73分=補・松下将士)
[日]赤塚知章(82分=補・太田涼馬)
※市立船橋の来季1部昇格が決定

<写真>F東京U-18(赤・青)対浦和ユース(白)
(文　吉田太郎)