今秋の全日本ユース(U-18)選手権の出場権2枠を懸けたJFAプリンスリーグ(U-18)九州は12日、1部・2部の最終節を行った。
　前節まで2位のアビスパ福岡U-18(福岡)、3位・東海大五高(福岡)、4位・大分トリニータU-18(大分)による2位争いを制したは大分U-18。大分U-18は3年ぶりの全日本ユース選手権出場を決めた。

　勝てば自力での全国大会出場が決まっていた福岡U-18は、鹿児島城西高(鹿児島)と対戦。前半37分に鹿児島城西のU-17日本代表MF鮫島晃太に直接FKを決められたが、後半開始5分間にU-18日本代表FW吉原正人が連続ゴールを決めて逆転に成功する。だが、この後、鹿児島城西のMF森山直人に2発を浴びるなど4失点。2-5で敗れ、手中にあった全国切符は掌からこぼれ落ちた。
　3位・東海大五は最下位の長崎日大に0-1で痛恨の敗戦。相手を上回るシュート15本を放ちながら1点が奪えず、後半25分の失点に沈んだ。

　すでに優勝と全国大会出場を決めている東福岡高(福岡)との対戦だった大分U-18は、前半12分にFW渡辺哲哉が先制ゴール。前日に優勝を決めた東福岡が先発11人を入れ替えて試合に臨んでいたことも影響したか、大分U-18は東福岡にシュート30本を浴びせる猛攻。2点目は奪えなかったが、1点を守り1-0で勝利。上位陣が敗れたため、逆転での全国大会出場を決めた。

　なお、11位・長崎日大と12位の佐賀東(佐賀)の来季2部降格が決定。2部で優勝した国見高(長崎)と2位の日章学園高(宮崎)が来季1部へ昇格する。1部の得点王は13得点で福岡U-18の吉原が獲得した。

12日の試合結果は以下のとおり
【九州1部】
[第11節]
筑陽学園高 0-4 鹿児島実高
[鹿]坂本一仁(28分=補・藤崎星一郎、86分=補・市田浩太郎
)、藤崎星一郎(44分=補・丸山透)、岩下雄太郎(83分=補・坂本一仁)

大津高 3-2 佐賀東高
[大]藤崎裕太(47分)、松本大輝(58分)、古賀鯨太朗(90分=補・補・松本大輝
[佐]中野嘉大(12分)、松山嵩(58分)

神村学園高 0-1 鵬翔高
[鵬]加藤直也(36分=補・松木宏晃)

大分U-18 1-0 東福岡高
[大]渡辺哲哉(12分=補・松原健)

鹿児島城西高 5-2 福岡U-18
[鹿]鮫島晃太(37分=FK、71分=PK)、森山直人2(57分=補・鮫島晃太、64分=補・平原慎也)、藏薗友裕(94分=補・清子場　海太)
[福]吉原正人2(46分=補・森井和哉、50分=補・森井和哉)

東海大五高 0-1 長崎日大高
[長]田中昂太(70分=補・山道和彦)

【九州2部】
[第11節]
佐賀北高 2-5 宮崎日大高
[佐]田雑裕昌(54分=FK)、松尾寛文(78分=補・牟田大騎)
[宮]児玉大輝(41分=FK)、川野洸輔(44分=補・益丸大輔、71分)、河野貴成(51分、63分=補・西川拓志)

熊本学園大付高 4-1 アミーゴス鹿児島
[熊]坂梨友洋(4分)、星下拓也(54分=補・財津裕司)、井川裕介(71分=補・栗山智揮、79分=補・四方田侑大)

柳ヶ浦高 5-3 折尾愛真高
※得点者不明

鹿児島商高 0-9 国見高
※得点者不明

日章学園高 4-5 那覇西高
[日]澤山周跳(32分=補・山口文嵩)、伊勢隆司3(36分=補・山口文嵩、42分=補・山口文嵩、44分=補・井上航)
[那]當銘隆徳(1分=補・渡慶次力也)、金城勇弥(7分=補・滋野朝日)、滋野朝日2(44分=補・金城勇弥、80分=補・金城勇弥
)、比嘉天(49分=補・小橋川建)

海星高 2-3 九州国際大付高
[海]川口航2(66分=補・林雄紀、70分=補・飛石孝行)
[九]井上幸樹2(23分、85分=補・井上幸樹)、入江俊介(87分=補・田口光樹)

(文　吉田太郎)
【特設】プリンスリーグ(U-18)2009
高校サッカー・全日本ユース2009