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[高校MOM_58]佐賀東MF一色優暢(3年)唯一無二の“小さな巨人”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.6 全国高校総体準々決勝 佐賀東 3-2 一条 葛城市新庄第1健民運動場]

「僕が出る時は同点かチームが負けている時。だから1点を取ることしか考えていない」。 50mを5秒台で走る俊足。細かく言えば、10mダッシュのような短い距離でこそ、その爆発的なスピードを発揮できる。
 佐賀東(佐賀)MF一色優暢は、そんな突出した武器を持つスーパーサブだ。準々決勝の一条戦においても、1‐1の場面で登場し、2得点を挙げてチームを2年連続の4強へ導いた。

 先発で出場したのは佐賀県大会の決勝が最後。以前から、ゲーム半ばでの出場が多かったが、「今大会は、特に途中からでも気持ちの入り方がスムーズなんです」と口にしており、それは今大会すでに3得点を挙げている数字にも表れている。
「いつも大会の時は自分以外に身長155cmの選手がいるか調べているんですけど、もう自分しかいなくなってしまったので、頑張ります」。突出した武器を持てば、体格に関係なく全国大会の上位でも十分やることができる。そんな一色を、チームメイトは“小さな巨人”と呼び、主将の江頭駿も「アイツが試合に出てくると楽になる」と言わしめる。佐賀東にとって、なくてはならない存在だ。

(取材・文 鈴木潤)
高校サッカー・09全国高校総体特集

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