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F東京-横浜FMはドロー。ともに決定力不足

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[8.16 J1第21節 F東京0-0横浜FM 味スタ]
 J1第21節は16日、3試合を行い、味の素スタジアムではFC東京横浜F・マリノスが対戦。ともに決定機はあったが、0-0のスコアレスドローに終わった。FC東京はナビスコ杯を含めて公式戦4試合連続で勝ち星なし。横浜FMは2連勝を逃した。
 FC東京はDFブルーノ・クアドロス、DF長友佑都、MF石川直宏、MF梶山陽平の主力4人がけがなどでメンバーを外れた。システムは変わらず4-4-2をしいたが、右DFに椋原健太、CBに茂庭照幸、左DFに徳永悠平、ボランチにはMF金沢浄 、右MFには田邉草民が入ってカバーした。
 対する横浜FMは右眼窩底骨折からDF中澤佑二がスタメン復帰。ベスト布陣による4-5-1システムを敷いた。1トップは渡邉千真が務めた。
 試合は前半序盤、ともにラインをコンパクトに保ち、積極的にプレスをかけたため一進一退の攻防が続く。FC東京は平山、カボレの2トップ、横浜FMは2列目のMF山瀬、MF長谷川アーリアジャスール、MF狩野のパス交換を生かそうとしたが、決定的な仕事にはつがらなかった。
 中澤はけがを感じさせないプレーを披露。FWカボレ、FW平山の2トップに制空権も、足元のプレーも自由にさせなかった。
 前半25分ごろから、横浜FMペースとなる。FC東京は平山、カボレにボールが入らない、入ってもキープできないため、横浜FMに中盤を支配されるようになる。同30分にDF田中裕介がミドルシュートを放つと、その1分後には右サイドからの折り返しをMF小椋祥平がミドルシュート。さらに同37分にはパスカットから速攻を展開。最後はMF長谷川がペナルティーエリア右からシュートを放った。
 決定的という場面ではなくともに外れたが、リズムをつかみ始めた。しかし、FC東京もホームの意地を見せて懸命に守り、前半は0-0で折り返した。
 後半の序盤は横浜FMがペースを握った。開始1分もたたないうちにMF山瀬が中央をドリブルし、MF長谷川へ。ボールの処理をミスしシュートへはつながらなかったが、前半の勢いを持続させた。
 同6分にはMF山瀬がペナルティエリア中央付近からミドルシュート。GK権田の正面でセーブされたが、積極的なプレーが光った。
 
 FC東京も徐々にペースを取り戻す。ハーフタイムに城福監督から受けた「サイドをもっとうまく使え」という指示を実行。後半6分、左DF徳永からMF羽生、FWカボレと中央につないで最後はFW平山が左足でシュート。DFにブロックされたが、形は見せた。2分後にはペナルティエリア中央付近で縦パスをFW平山がキープし、FWカボレが右足でシュート。わずかに外れたが、得点の匂いが近づいてきた。
 後半14分、FC東京はMF田邉に代えMF鈴木達也を投入。運動量とスピードが武器の鈴木が入り、中盤でパスがつながり始めた。
 横浜FMは後半20分にMF山瀬に代えてMF兵藤、MF狩野に代えてFW坂田を投入。前線を渡邉、坂田の2トップにし、右MFに兵藤、左MF長谷川が入った。リズムを取り戻し同26分、FW渡邉のスルーパスに抜け出したDF田中がペナルティーエリア内右でシュートを放つが、上に外した。さらに2分後、左サイドでMF長谷川のスルーパスにMF兵藤が走り込みシュートを放つが、左に外した。いずれも決定的な場面。マリノスサポーターからはため息がもれた。
 横浜FMは後半36分、MF長谷川に代えてDF金根煥をFWで起用。3トップ気味にして得点を狙いにいった。
 FC東京は後半43分、MF米本が左サイドを走っていたFWカボレにパス。カボレがドリブルで仕掛けてクロスを挙げたが、DFにブロックされた。
 ロスタイムは3分。FC東京はFWカボレが左サイドを突破し、中央に走りこんだFW平山にグラウンダークロス。だがわずかに届かず、決定機を逃した。結局、このまま0-0の引き分けに終わった。
(取材・文 近藤安弘)

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