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主力4人を欠いたF東京は公式戦連敗を2でストップ。だが本人たちは・・・

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[8.16 J1第21節 F東京0-0横浜FM 味スタ]

 FC東京はDF長友佑都、DFブルーノ・クアドロス、MF梶山陽平、MF石川直宏と主力4人を故障などで欠いた中、ナビスコ杯を含めた公式戦の連敗を2でストップ。勝ち点1を加えた。評価していい結果にも思えるが、本人たちの自己採点は厳しかった。

 右DFに椋原健太、CBに茂庭照幸、左DFに徳永悠平、ボランチにはMF金沢浄 、右MFには田邉草民が入ってカバーした。しかし、メンバーが入れ替わった影響か、中盤での攻撃の組み立てを欠いた。2トップのFWカボレ、FW平山にいい形でボールが入らない。

 椋原は「前半はDFラインが下がってしまった。後半はラインを上げて、いい時間帯もあったが・・・。全体的にFWと中盤のラインの距離が開いてしまった」と説明。石川の代役が求められたリーグ戦初先発の田邉は「うまく流れを作れなかった。足元でしっかりとつないだりとか、あまりできなかった」と嘆いた。

 城福監督は「代わって入った4人ではなく、チーム全体の問題。自分たちのリズムになる時間が少なすぎた」と振り返った。ミーティングでは、交代メンバーに欠場者の代役ではなく、自分たちの持ち味を出すように声をかけた。他の選手にも、彼らに合わせたプレーをするように求めた。

 「ブルーノと茂庭のスタイルが同じなはずがない。それぞれの良さをチームがいかに引き出せるかなんです」。指揮官はチームに適応力を求めたが、一気に半数近くが入れ替わると難しい面もある。

 苦境の中、勝ち点1をつかんだことは次につながる。次戦のアウェー山形戦はブルーノ・クアドロス、長友、梶山の復帰が確実。この日無失点に切り抜けた成果を今後に生かしたい。

<写真>FC東京の集合写真
(取材・文 近藤安弘)

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