[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.13 全日本ユース(U-18)選手権1次R第2戦 大阪桐蔭高 0-3 広島ユース 西が丘]

　サンフレッチェ広島ユースの森山佳郎監督が「個人で決められる力があると思っていた」と評したU-18日本代表候補FW永澤圭祐とMF高須英暢、FW上村直弘ら、破壊力のある攻撃陣を擁した大阪桐蔭高に10本のシュートを放たれながらも無失点。広島ユースの3バックの中央を担ったU-17日本代表DF宗近慧は粘り強い対応で無失点勝利をもたらした。

　広島ユースは宮本徹と森保翔平の両CBが機を見て次々とオーバーラップを繰り出すリスクの大きな3バック。相手のカウンターを食らう場面もあったが、背番号2のDFは冷静に相手のチャンスを潰し続けた。そして昨年、1次ラウンド未勝利で最下位に終わったチームを決勝トーナメントへと導いた。

　森山監督から「身体を張って守るシーンがあって、あのチームをゼロに抑えたのは大きい」と評価された守備陣。初戦の大分U-18戦で開始6分間に2点を奪われたうっ憤も晴らす完封勝利だった。

(文　吉田太郎)
高校サッカー・全日本ユース2009