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[高校MOM_74]三菱養和SCユースMF田鍋陵太(1年)_期待のルーキー爆発

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.23 全日本ユース選手権(U-18)決勝T1回戦 三菱養和SCユース 2-1 前橋育英高 夢の島]

 負傷上がりのU-17日本代表MF田中輝希の穴を埋めるべく、今大会途中からスタメンに抜擢された元気印は、この試合でも大きく躍動した。三菱養和SCユースの右MFに起用されたMF田鍋陵太は、立ち上がりから恐れを知らない果敢なドリブルで、何度も突破を試みた。

 若さゆえか、無茶な仕掛けもあったが、この積極性は着実に前橋育英にダメージを与えていた。そして19分、見事な連携から田中豪紀がシュートを放った瞬間、田鍋は右サイドからゴール前に猛然とダッシュ。シュートがバーに当たったこぼれを、無人のゴールに押し込んだ。
 「ゴールをどうしても取りたかった」というシンプルで旺盛な欲が、ボールを引き寄せ、ゴールにねじ込んだ形となった。そして、その欲は1-1で迎えた後半14分にも結実する。左サイドで加藤大がワンツーで抜け出すと、GKとDFの間に生まれたスペースに猛然とダッシュ。加藤のピンポイントのグラウンダーのクロスを、左足ダイレクトで合わせ、勝ち越し弾を挙げた。
 ゴール後、喜びすぎてユニフォームを脱ぎ、イエローカードをもらったことはご愛嬌だが、彼のゴールへの嗅覚と貪欲さがチームに勝利をもたらした。「彼の縦の速さ、突破力を消さないようにしながら、何でも無いミスを減らしていきたい」と斉藤和夫監督も将来を嘱望する期待のルーキーは、さらにゴールへの欲を増幅させて、次なるステージに挑んでいく。

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