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緊急提言!「既存メンバーと新メンバーを“融合”させろ」

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 日本代表合宿も2日目に入りました。新顔も増えた今回、選手たちはよりいっそう、チームコンセプトを確認すべく、積極的に練習を重ねています。台風の影響による試合開催の可否が心配ですが、いよいよあす8日は香港戦です。W杯での成功に向け、どう活かせばいいのか-。7日は本サイト記者の提言も掲載いたします。

ゲキサカライター・西山紘平の「提言」

 10月3連戦の重要なテーマとして、既存メンバーと新戦力の“融合”がある。岡田武史監督は昨年6月のW杯アジア3次予選から今年6月の同最終予選まで、中心選手の大半を固定しながら戦ってきた(数少ない例外の1人が岡崎慎司)。

 当然、チームとしてのまとまり、成熟度は高まってきたが、一方でマンネリ化、頭打ち感も否めないし、現在のメンバーでは、そう大きな伸びしろがあるとも思えない。来年のW杯本大会までにチーム力を劇的に高めるためには、ニューフェイスの台頭による相乗効果に期待するしかない。

 岡田監督自身が『FOOTBALL NIPPON VOL.18』でも「今の中心選手に追いつくのは大変」と語っているように、新たに招集された選手が代表に定着し、レギュラーを奪うというのは簡単なミッションではない。

 とはいえ、海外組も含めて合宿ができるのは、今回の3連戦と11月の南アフリカ遠征ぐらいで、それ以降はW杯直前まで海外組を含めた全選手がそろう機会はないかもしれない。約1週間、ともに生活し、練習を重ね、3試合をこなせる今回の合宿を生かさない手はない。逆に言えば、ここである程度メドを立てておかないと、本番がほぼぶっつけ本番という状況になりかねないのだ。

 岡田監督は、8日の香港戦、14日のトーゴ戦はこれまでも主力を担ってきた既存メンバー中心で戦い、10日のスコットランド戦を新戦力テストの場として位置付けているが、試合によって極端に選手を入れ替えるべきではないだろう。

 岡田ジャパンで試合出場経験のない選手はGK山本海人、GK西川周作、DF岩政大樹、DF徳永悠平、DF岩下敬輔、MF石川直宏、FW森本貴幸の7人だが、彼らのうち5人、6人を同時に起用しても意味がない。ピッチ上の約半数の選手がまだチームのコンセプトに慣れていない状況で、岡田監督の理想とするサッカーを具現化しろといっても無理がある。これまでの中心選手の中に1人、2人と新戦力を加えた形でメンバーを構成してこそ、彼らの評価も正しくできるし、戦術理解度も高まるはずだ。

 新戦力がチームの中で機能し、彼らの持ち味も発揮できれば、戦力の底上げになるし、チームとしての幅も広がる。現在の代表チームはあまりにも選手が固定され過ぎで、チーム内の競争意識や危機感が希薄になっている。センターバックではDF中澤佑二、DF田中マルクス闘莉王を脅かす3人目のセンターバックの台頭が待たれるし、右サイドバックのDF内田篤人にも競争相手が必要だ。ボランチでは9月のガーナ戦で活躍したMF稲本潤一がMF遠藤保仁、MF長谷部誠という不動のダブルボランチに割って入れるかにも注目したい。

 正直、現時点で、来年の南アフリカW杯で先発メンバーに並ぶ顔ぶれは予想が付いてしまう。この3連戦が終わったあと、「これでW杯のピッチに立つ選手がだれになるか分からなくなった」と言えるようなシリーズになってほしいと切に願っている。

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