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[高校選手権]山形中央が撃ち合い制しV2!:山形

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[10.24 全国高校サッカー選手権山形県大会決勝 山形中央 4-3 羽黒 NDスタ]

 第88回全国高校サッカー選手権山形県大会は24日、決勝を行い、山形中央と羽黒が対戦。延長戦の末、山形中央が4-3で勝ち、2年連続9回目の優勝を果たした。

 2年連続の出場を狙う山形中央と、昨年は決勝で涙を飲んでいる羽黒との一戦。共に県内では2強を形成しているライバル同士の戦いは、壮絶な打ち合いとなった。

 試合は開始直後にいきなり動く。1分、ゴール前の混戦からのこぼれを1トップに入ったFWエクトル・ムニスが蹴りこみ、羽黒が先制。しかし、山形中央も直後の2分、MF松本峻輔のスルーパスに抜け出したMF渡部真一郎が、GKとの1対1を冷静に沈めて、すぐさま同点に追いつく。だが、それも束の間、5分には羽黒が左サイドで得たFKを、MF鈴木雅大が直接蹴りこんで、勝ち越しに成功した。

 慌ただしい立ち上がりが過ぎると、徐々に攻撃陣にタレントを揃える山形中央が攻勢に出る。すると22分にはDF菅野徹の縦パスに、再び渡部が抜け出し、同点ゴールを突き刺した。ところが、28分、羽黒は左サイドのスローインから、鈴木雅のクロスをFW片平仁がヘッドで合わせ、三度勝ち越しに成功。激しい殴り合いとなった前半は、3-2の羽黒リードで折り返した。

 後半、試合のペースを握ったのは山形中央だった。14分に渡部の右からのクロスを、MF前野総志がヘッドで合わせ、三度同点に。これで完全に勢いに乗った山形中央は、26分に前野に代えて、FW山田和樹を投入。山田を軸に猛攻を仕掛ける山形中央は、3-3の同点で迎えた延長後半開始僅か40秒、山田がドリブルシュートを突き刺し、体を張ったディフェンスで粘っていた羽黒のゴールをついにこじ開けた。終盤に投入されたエースが試合を決めるゴール。山形中央が4-3という壮絶な打ち合いを制し、羽黒に対してインターハイ予選の雪辱を果たし、2年連続9度目の選手権出場を決めた。

[山形中央の勝ちあがり]
6○0 鶴岡南
2○0 米沢中央
1○0 新庄東
4○3(延長) 羽黒

(取材・文 安藤隆人)
【特設】高校サッカー選手権2009

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