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モウリーニョ監督が合同練習を指揮、早くもカリスマ性発揮

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 元日本代表の中田英寿が呼びかけ人となって開催される親善試合「+1 FOOTBALL MATCH」(7日、日産ス)でWORLD STARSの指揮を執るジョゼ・モウリーニョ監督が、早速そのカリスマ性を発揮した。試合前日の公式練習でWORLD STARS、JAPAN STARSによる合同練習を提案。両チームの選手を混ぜた4チームに分け、ボール回し、ミニゲームなど約1時間の練習を指導した。
 ポルト(ポルトガル)やチェルシー(イングランド)でも自身の右腕としてコーチを務めてきたルイ・ファリア氏を引き連れての来日。練習でもファリア氏とともに選手に指示を送っていた。「チームの仕上がりには満足している。現役を退いた選手もいるが、フットボールの質やフットボールマインドは保っていると思う」と納得の表情を見せ、「明日の試合を、選手も、見に来るお客さんも楽しんでほしい」と話していた。
 インテル(イタリア)の新監督就任が決まり、3日に就任会見を行ったばかり。会見で海外メディアから「インテルでの仕事については?」という質問が飛ぶと「今回の大会には直接関係ないので、答えられない」と一蹴。「フットボールには大きなパワーがあり、社会的にも奇跡を起こせるスポーツ。フットボールの持っている社会的なパワーを世界のために使うのは素晴らしいことで、こういう取り組みに参加できてうれしい。ナカタからこの話を聞いたときはふたつ返事でOKした」と力説した。
 チェルシーの監督に就任した際は「私はスペシャル・ワン(特別な存在)だ」と発言し、その傲慢な言動で批判も浴びたモウリーニョ監督だが、この日は「私はスペシャルなコーチではない。欧州にたくさんいる良いコーチのひとりで、たまたま大事な試合に勝つ機会があっただけだ」と謙遜した。世界屈指の名将が、日本でどんな采配を振るうか。親善試合とはいえ、その手腕に注目しないわけにはいかない。

<写真 合同練習を指揮するジョゼ・モウリーニョ監督>

(取材・文 西山紘平)

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