[ACL]鹿島はホームの第1戦で痛恨のドロー
[9.17 ACL準々決勝第1戦 鹿島1-1アデレード・U カシマ]
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)は17日、決勝ラウンドに突入。鹿島アントラーズはホームでアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)を迎え、ホームで準々決勝第1戦を戦った。前半38分に先制された鹿島は前半ロスタイムにオウンゴールで同点に追い付くが、最後まで勝ち越し点を奪えず、1-1のまま終了。ホームで痛恨のドローに終わった。アウェーでの第2戦は24日に行われる。
4-4-2の鹿島はGK曽ケ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、大岩剛、新井場徹。中盤は青木剛と小笠原満男のダブルボランチで、右サイドにダニーロ、左サイドに増田誓志が入り、興梠慎三とマルキーニョスが2トップを組んだ。
アデレード・Uは4-2-3-1のシステムで、1トップにはブンデスリーガ通算46得点の元オーストラリア代表FWアゴスティーノが入った。
試合は互いに様子見の立ち上がりとなった。アデレード・Uは早いタイミングでクロスを上げ、ゴール前のアゴスティーノを狙う。鹿島も高い位置でボールを奪い、積極的にミドルシュートを打った。
ゴール前で何度かセットプレーを獲得するなど徐々に押し込み始めた鹿島はマルキーニョスが抜群のキレで相手守備陣を翻弄。前半25分には右サイドをドリブル突破し、クロスを上げたが、DFと競り合った小笠原のファウルを取られた。
アデレード・Uはマイボールになってもアタッキングエリアでミスを重ね、決定的なシュートの形まで持ち込めない。鹿島にボールを支配される時間が長くなったが、体を張った守備でしのぐと、1チャンスをものにした。
前半38分、素早いリスタートから左サイドのMFパンテリスに展開。フリーで上げたクロスに3選手が飛び込むと、ファーサイドから走り込んだMFドッドがヘディングでゴールネットに突き刺し、先制ゴールを叩き込んだ。
まさかの先制点を許した鹿島は前半42分、新井場の左クロスにマルキーニョスが頭で合わせる絶好機をつくるが、シュートはゴールの上へ。0-1のまま前半終了かと思われたロスタイム、思わぬ形で同点に追いつく。右サイドでボールを持った内田が左斜め前にグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前でフリーだったDFコーンスウェイトがまさかのクリアミス。クリアしようとした足に当たったボールはそのまま背後のゴールネットに吸い込まれた。
ラッキーゴールで1-1として後半に折り返した鹿島は、ハーフタイムに前半途中から右太もも裏に違和感を訴えていた新井場を下げ、DF中田浩二を投入。アデレード・Uもプレーに精彩を欠いていたアゴスティーノを下げ、FWクリスチアーノをピッチに送り込んだ。
後半6分、オフサイドラインぎりぎりで左サイドを抜け出したマルキーニョスがマイナスに折り返し、中田が左足で打ったシュートはGKの正面。同11分には興梠がマルキーニョスとのワンツーから右足でミドルシュートを放ったが、枠を捉えきれなかった。
アデレード・Uも後半12分、右クロスからクリスチアーノが強烈なヘディングシュートを打ったが、GK曽ヶ端の好セーブでCKに逃れた。同17分にも鹿島の守備の乱れを突き、MFリードがこぼれ球を拾ってゴール前に突進。GKと1対1になったが、ここも曽ヶ端が身を呈して守った。
鹿島は後半18分、小笠原の右CKに岩政が頭で合わせたが、GKに阻まれる。互いにシュートの応酬となったが、両GKが好守を見せ、なかなか勝ち越し点が生まれなかった。
左サイドに開いてボールを受けるマルキーニョスが中に切れ込んでチャンスをつくり、右サイドからは内田が果敢にオーバーラップ。両サイドから何度となく攻め込んだが、攻め疲れからか、徐々にラストパス、シュートの精度を欠き、決定機をつかめない。
アウェーの第1戦が1-1なら何の問題もないアデレード・Uは後半25分、DFカッシオを投入し、中盤左サイドに置いた。内田の攻撃参加から再三ピンチを招いていた左サイドの守備を強化し、逃げ切りを図った。
鹿島も後半31分にFW佐々木竜太、同36分にFW田代有三を入れて勝ち越し点を狙ったが、後半ロスタイムにマルキーニョスの左クロスに合わせた田代のヘディングもゴール右に外れ、そのまま1-1で引き分けた。
(取材・文 西山紘平)
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)は17日、決勝ラウンドに突入。鹿島アントラーズはホームでアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)を迎え、ホームで準々決勝第1戦を戦った。前半38分に先制された鹿島は前半ロスタイムにオウンゴールで同点に追い付くが、最後まで勝ち越し点を奪えず、1-1のまま終了。ホームで痛恨のドローに終わった。アウェーでの第2戦は24日に行われる。
4-4-2の鹿島はGK曽ケ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、大岩剛、新井場徹。中盤は青木剛と小笠原満男のダブルボランチで、右サイドにダニーロ、左サイドに増田誓志が入り、興梠慎三とマルキーニョスが2トップを組んだ。
アデレード・Uは4-2-3-1のシステムで、1トップにはブンデスリーガ通算46得点の元オーストラリア代表FWアゴスティーノが入った。
試合は互いに様子見の立ち上がりとなった。アデレード・Uは早いタイミングでクロスを上げ、ゴール前のアゴスティーノを狙う。鹿島も高い位置でボールを奪い、積極的にミドルシュートを打った。
ゴール前で何度かセットプレーを獲得するなど徐々に押し込み始めた鹿島はマルキーニョスが抜群のキレで相手守備陣を翻弄。前半25分には右サイドをドリブル突破し、クロスを上げたが、DFと競り合った小笠原のファウルを取られた。
アデレード・Uはマイボールになってもアタッキングエリアでミスを重ね、決定的なシュートの形まで持ち込めない。鹿島にボールを支配される時間が長くなったが、体を張った守備でしのぐと、1チャンスをものにした。
前半38分、素早いリスタートから左サイドのMFパンテリスに展開。フリーで上げたクロスに3選手が飛び込むと、ファーサイドから走り込んだMFドッドがヘディングでゴールネットに突き刺し、先制ゴールを叩き込んだ。
まさかの先制点を許した鹿島は前半42分、新井場の左クロスにマルキーニョスが頭で合わせる絶好機をつくるが、シュートはゴールの上へ。0-1のまま前半終了かと思われたロスタイム、思わぬ形で同点に追いつく。右サイドでボールを持った内田が左斜め前にグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前でフリーだったDFコーンスウェイトがまさかのクリアミス。クリアしようとした足に当たったボールはそのまま背後のゴールネットに吸い込まれた。
ラッキーゴールで1-1として後半に折り返した鹿島は、ハーフタイムに前半途中から右太もも裏に違和感を訴えていた新井場を下げ、DF中田浩二を投入。アデレード・Uもプレーに精彩を欠いていたアゴスティーノを下げ、FWクリスチアーノをピッチに送り込んだ。
後半6分、オフサイドラインぎりぎりで左サイドを抜け出したマルキーニョスがマイナスに折り返し、中田が左足で打ったシュートはGKの正面。同11分には興梠がマルキーニョスとのワンツーから右足でミドルシュートを放ったが、枠を捉えきれなかった。
アデレード・Uも後半12分、右クロスからクリスチアーノが強烈なヘディングシュートを打ったが、GK曽ヶ端の好セーブでCKに逃れた。同17分にも鹿島の守備の乱れを突き、MFリードがこぼれ球を拾ってゴール前に突進。GKと1対1になったが、ここも曽ヶ端が身を呈して守った。
鹿島は後半18分、小笠原の右CKに岩政が頭で合わせたが、GKに阻まれる。互いにシュートの応酬となったが、両GKが好守を見せ、なかなか勝ち越し点が生まれなかった。
左サイドに開いてボールを受けるマルキーニョスが中に切れ込んでチャンスをつくり、右サイドからは内田が果敢にオーバーラップ。両サイドから何度となく攻め込んだが、攻め疲れからか、徐々にラストパス、シュートの精度を欠き、決定機をつかめない。
アウェーの第1戦が1-1なら何の問題もないアデレード・Uは後半25分、DFカッシオを投入し、中盤左サイドに置いた。内田の攻撃参加から再三ピンチを招いていた左サイドの守備を強化し、逃げ切りを図った。
鹿島も後半31分にFW佐々木竜太、同36分にFW田代有三を入れて勝ち越し点を狙ったが、後半ロスタイムにマルキーニョスの左クロスに合わせた田代のヘディングもゴール右に外れ、そのまま1-1で引き分けた。
(取材・文 西山紘平)